部屋の中 マスク欠かせぬ ようになり 咳き込むことも 結構やばい
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最悪の ことを考え 生きるより いいことばかり 起こればいいが
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省りみて 若気の至り多々ありて 若かりし日々古希にて想ふ 
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OSを英語に戻しし旧機にてKUSCカスクを聞きつつ青春に戻る
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堕落した この世に染まり 死なぬよう 生まれ故郷に 錦を飾れ
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世間的 貧乏暮らし 長すぎて こんな所で 死んでゆくのか
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温暖化 こんなところで 止めるなよ ノーマルタイヤ 履いてるもんで
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暗闇の 団地の地面 眺めれば 確かに雨と 雪らしきもの
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幼い日粗末なおひるを喜んだ弟はもうこの世にいない
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ポケットのレシート片を手掛かりに 不明者係が我に電話す
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ラスイチの ピースにライターの火を灯し 僕の欠片は平和のそばに
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漣も 雨の足音も聞こえない 弓矢BOW AND ALLOWとPlazma聴いて走るから
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どこまでも つかみどころのないきみが 正直言って 忘れられない
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恨みっこ無しねと君が言ったから最初はグーであとは任せた
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ああ明日は 晴天なれと 今もなお 胸に迫るは ニ月一日
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青空を掴もうとして知る怖さジャングルジムのてっぺんの風
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たくさんの 出会いと別れ その中で 友と呼ぶには 特別なきみ
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短歌とは定型詩です五、七、五、 七、七ので韻を踏みます /すなわち此も 短歌なのです
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Upside down「うえがした」, Back to front「うしろまえ」, and Inside out「おもてうら」 「逆」の一文字、言葉さまざま
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初めての ノンフライヤー 油なし フライドポテト 食べ放題に
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ただいまの首筋の匂いパンのよう おかえりと言い味噌汁が沸く
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定石と韻を踏むだけ書き連ね 異国へ届けボトルレターよ /「ふみ」
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買ってから一度も着ていな服あり 黒いスーツのタイトスカート
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この板はいろんな人の幸せを垂れ流してくる なんたる不幸
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春を待つクローゼットの蕾たち 布団の中の暁に覚ゆ
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土曜日が終わって行くね。浜省を二人で聴いた白昼夢のこと
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空も地も白に染まった 悲しみを見つけられずに鳥が彷徨う
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足が重いヤバい病気の前兆か 待合室って不安しかない
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ミニトマト食べども大丈夫にならない 手癖で続けているおまじない
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たとへば君 など知らずとも 生きていく ただそれは今過ぐだけの人生
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