夏は過ぎ 二人 大人になってゆく 薄くなる空 うたかたの夏 
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積み上げた石垣のような本たちに苔を生やした日曜日夜
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お盆時期 曜日感覚 狂いだし 今日でリセット あすは月曜
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くまぜみにすだく小蟻のなりわいを 黙し みまもり向日葵は立つ
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何やかや常に言い訳するけれどどれひとつとて良い訳は無し
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多趣味とかそんなんじゃない よろずごと 三日坊主の成れの果てなる
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昨年は立ち枯れていた箒草ほうきぐさ今年はでかいでんでんでんっ
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絶望の朝だってただそこにいて陽を浴び優しい脈打つ猫
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兄だって子どもだったのだと気付く 今、大人としての私たち
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あぁ行きたい 流れるプールに 海水浴 お風呂掃除が 分相応
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この人は愛をくれない良い悪いじゃなくてそういう人間性
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手放そうかと思うときよみがえる「すてないで」と泣くとおのわたし
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ピクリとも 動かぬ森の 木々たちの 沈黙の底に 流る水の
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ドトールで ヨーグルンの期間だけ確認し(ありがとうお姉さん!) 手洗いすませ 目指せ日曜礼拝教会⛪️
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欲しいものくれない君とここにいて私の欲は増してくばかり
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「わたしには何もできない」無力さが腹のど真ん中に棲んでいる
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もうおとな。だいじょうぶだよおいてかれてもじぶんのあしでもどれるよ
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ラジオからひかるいのちの甲子園 澄みてはるけきそらにひぐらし
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賑やかに盆行事終え静かなる朝のコーヒー香りよ届け
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進学の夢を潰した一言をぶつけた母に記憶など無い
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ハタキかけ住処追われしくもの子よ にわへお帰り掃除機かぜよりはや
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盆終わり色なき風が通り過ぎ洗濯干す手しばし休める
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我が夢にご先祖様が勢揃いあっちの世でも賑やかなこと
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暗がりで 目をこらしても 見えぬとき 手を伸ばしたら 君がいるしあわせ
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自販機は確かにあったと主張する 潰れて錆びたコーヒーの缶
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蟻歩き頭上の松で蝉が鳴く吾子は遊具へ砂浜の朝/海浜公園
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この怪我は傷を負ったと騒ぐまで血が流れない安全仕様
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緑なす黒髪の少女炎天に走れり水の流るるごとき
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タヌ猫に スマホに乗られて 大笑い 撮るに撮られぬ 目に焼き付ける>お腹痛い〜😹
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納涼の 祭りの後の 静寂しじまなり 南西に輝くは さそり座
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