母さんは嚥下障害猫さんは口内炎で俺は歯痛で/ものが食えない
17
毎日があまりにはやく進むけど痩せる速度がはやまる理由わけなし/ダイエット中
21
元職場 男女十人 集まって 飲み会しよう うれしい誘い /夕方の会議前気合入る誘いだ
18
午後二時半 スマホ画面の メールには 二十年振り 元同僚より
14
重い腰上げて水槽洗う 陽の高きに拭う汗、夏至近し
8
雨上がり無人の図書館一番乗り!いやちがうこれは休館日ですな
8
体育が中止になればいいのにと横に並んで言い合える朝
16
落ちている燕の雛に人間の臭いがうつることがないよう
4
「おはよう」を背中越し聴く 君の声 どこにいたって聴き分けられる
16
汗流る 梅雨明けのごと 真夏日に ゴーヤの花は 黄色く咲けり
28
暑き空っ風の魔法か 庭の外 初夏より咲きぬ秋桜コスモス揺るる
23
晴れ空をほとんど見ないアジサイのきれいな青は何に習った
14
窓近くかはつ鳴くなりにはたづみ浮きて流るる五月雨のころ
8
家庭科の授業で習うアニミズム自分も前は友達だった
4
漢方やサプリが効いた覚えなし すぐに効いたと言う人いるが
13
父方の祖父から届く箱詰めの梨の甘さはもう遠き日々
11
「かわいい」を求める浴衣は誰のため? やっぱりやめよぉ インスタとじよぉ
5
洗濯機洗剤入れる口の蓋槽隙落とし途法に暮れる
18
迷う時役に立つ事あるからと夕飯書いて十三冊目/日記が流行りと聞いて
20
午睡ひるねから 覚めてねこたち そこにいる なんと贅沢な時間だろうか
25
さようならもう行くねなんて言わないの 静かなさよなら気づいていないの
4
きみのこと近くに置けない雨狭間 気づいてないならそれは良かった
2
「それがいい」を掴めなかった君を見る 壊れてしまったおもちゃみたいな
4
大振りの心で進む道だから きっと良いことしかない明日だ
7
霊園を彩る四季の花々に魂も生者も癒やされし
25
街中まちなかに歩きスマホが溢れてる 家や職場で出来ないのかも
10
豊かさの 意味を全く 取り違え インフラ破壊 いつまで続く
16
「テノロさん」とよばれし焼き鳥屋がありて幼きわれはお使いにゆく
8
抱きあげて幾たびも言う「かわいい」と母なりしの穏やかな笑み
31
天伝ふ入り日にめば佐渡ヶ島白鷺さへも朱鷺と見紛ふ
24