溜まってる未読メール(仕事の)をスクロール 読まず一気に既読にしてまおっ
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猛暑との 後半戦が 始まった ハーフタイムも 終わらぬうちに
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パソコンに溜まったメールの数のこと 考えちゃいかんっ休暇の終わりに
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目覚めても 世界の色は青くって 窓の向こうも眩しいだけで
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海辺から別れの匂いだけ連れて帰ったみたい 涙が痛い
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この夏の素敵を全て閉じ込めて 飲み干したいの クリームソーダ
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弁当とペットボトルを詰め込んだ重いかばんで猛暑日をゆく、折れる
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静寂の エスカレーター 踏み出して 動かす今日の 私は主役♪
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炎天に 響くお囃子 神輿の声 涼しい部屋で 聞くありがたさ
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夕食はおなかにやさしいものを食べ 休暇最後の酒を愉しむ
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昼下がり電車が通る音の意味 中断していた日常が呼ぶ
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失せ物を 煙草の煙で埋めたって 割れた心は 戻らないのに
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睦まじい友とあの子の仲を見て 作り笑いに荒れる夕立
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けふでもうはだしの日々は終わりかな 明日からはまた靴下をはく
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かなしみにかなしみ重ねるかのよう会いに行く砂利道の鋭さ
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「生きているだけで偉い」と 再確認 鼓動で揺れる 献血帰り
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腫れた目でブルーライトをスクロール朝ってなんか4時からだよね
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ピカいちと指を丸めて赤らむ君彼女はどんな真珠というの?
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もう何も言ふことはない ただ皆の上に 今週も平和の祈りを
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Tに激戦の跡点々と パスタにあらず 担々麺の
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残業 帰らぬ伴侶 揮いあげた拳で叩くシンバルの黙声こゑ
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夏しよう 君はガツンとそう言って私たちは水へ向かった
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紙飛行機 一度だけきれいに飛んだ 誰が拾ってくれようものか
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夏、消しゴムの角だけがやけに潔い
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末っ子の車見送り早々と気持はすでに短歌会へと
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そういうふうにしか生きられないひと かわいそうだけど私もそう
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静寂せいじゃくに包まれし 朝の公園 祭りのあとのやぐら ぽつんと
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ナルシスト悪口だなんて言わないで自分を愛した、ただそれだけ
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立方体 回す指が 愛おしく 恋の理由が 揃いました
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私の育てるものは 必ずや 遅れて花開く ぢっと待ち花開く
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