花の名を何度も歌い世話もした開花で残る確かな記憶
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絶好の曇り空なる今日の朝 こういう時こそ屋外プール
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呆れ顔している空の父母に百鉢全部育てると言ふ
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暑すぎて中空で墜ち地へ帰る蚊は鉢植えの墓標となりぬ
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冷房の風にオイルの減り早むジッポーに聞く寒くは無いか
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大切な 貴女にもらう ウイスキー 静かな夜に 一人味わう
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サルビアのコクネシアとふ名に反し花はピンクの天使が満ちる
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密集の蕾の茎が伸び赤き妖精の舞うサルビア貰ふ
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桃太郎に角を折られた赤鬼が語り部となる平和記念館
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何もかも桃太郎軍に奪われてあわれ鬼さんふんどし一つ
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今日は雨 早起きしても頭(こうべ)たれ 撫でて立ち去るひまわり畑
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雨の日は屋内に変え種とるも湿気を含みひまわり不機嫌
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会えるから 会わなくていい ぞんざいに生きてるだけで 進化する人類
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明日からかわると言っていたきみの明日は来ない わたしが今から
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「信じる」と能動態で言うきみに見つめられたら星もたじろぐ
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何処(どこ)からか 迷いしインコ 柵の上 差し伸べる手に乗り吾見上げ
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雨去らば 余熱を抱(いだ)く夜が来(き)ぬ 冷房とお別れできぬ初秋
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切り過ぎた 前髪いじり 顔認証 きょうも正しく わたしを通す
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微笑んで安心してね一緒に行こうダメでもいいの弱くていいの
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朝起きて あれ?振り返る 疲れたし ちょっと横にと 寝転び朝に
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「おはよう!」と小玉西瓜を置いてゆく 見せたい富士は雲の中なり
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カムバック 子どもたち来たよ 高き声  網ふり走り ラストホリデー
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暗闇で割れてハラハラ零れ出すミラーボールみたいな恋だ
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幾度も吾にぶつけし理不尽な怒りの奥の君の傷痕
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風の子の隠れし藪の秘密基地 木から落つればかげろうの空
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ひとつだけ 確認したいと 鑑識が 去年別れた あなたの指紋
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ひとつだけ 確認したいと 鑑識が 去年殺した あなたの指紋
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処暑過ぎて 移ろふ季節身に沁みて 鳴き交う虫も秋を告げをり 
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ああ指がかさかさしては認証ができぬ季節となりにけるかも/指紋認証
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