笑い合う いつか僕らの 苦労話 轍に咲く 四葉のクローバー
10
無人にて 朝採れ野菜に 手を伸ばす 本日きょうの健康 手に入れたり
22
花色の多き水面に鯉ゆれて春風へ抱く命のあかり
24
次々と高価たかい握りを頬張りぬ 株で儲けた米寿ははのドヤ顔
23
雲よぎり 宙に上りし 月を見る 過ぎ去る夜汽車 見送るように
17
ギャルもすなるブリーチ我もしてみむと、するなり したよ髪が死んだよ
11
二人夜の酒宴の終えて帰し兄の旅路の無事を願う朝かな
23
過信せず 予断許さず 生きるすべ 守り破りて いとし人間
21
花蘇芳その名を宿す彼の衣 豊けき生ぞ育む紫
6
ネームバンドようやく外され こころく 懐かし我が家 君待つ我が家へ /退院!
31
降りしきる雨に打たれし桜花さくらばな色落ちもせず散りもせぬかな
10
無垢な笑み失う怖さ憂ふ世を 悟られぬよう笑みを保てり
13
要人の 警護さながら 家族らし  4人に護られ 馬思わせ犬
8
我が家から 歩いていける 唯一の  ご飯屋さんの 閉店を知る
9
乗馬テクさながら 犬にまたがりて 部屋中を駆け回りぬ赤児/動画
28
「天才」と気軽に言ってくれるなよ努力してるし見せないだけで
23
利かん気で危機一発の子を抱き締めて母はせめずにカモミールティ / イースター、ピーターラビット
30
捨てられぬ 勿体なくて 捨てられぬ 肝腎なもの 何故か消えてる
16
窓叩く 雨も上がりて 穏やかな 鳥の声聞き 掃除片付け
15
そのときに またその時に 味があり 寝かせた酒の 奥深きこと
18
寛解の揺れる想いは溶けぬまま医師は忙しく二分にふんの診察
46
くうと云う変化の法則ありがたし時は過ぎ行く固まること無く
42
日曜の君が残した檸檬の香 枕を抱きてそっと目を閉じ
26
カーテンの隙間に光るきみの笑み 決してこの子を戦に送らじ
15
腰痛の 七十路過ぎしこの身体 騙しだましも大根を撒く 
31
あの頃と全部違ったパスタでもトマトがすごくジューシーでいいね
4
折れかけた心をビールで流し込む 黒というより青に似た夜
13
鼻歌で 曲を検索 する前に 咳払いして 上手くいかない
4
生まれたての萌黄が笑って風が吹く わたしは曇を深く吸いこむ
14
桜舞う ふたりっきりの東屋で河童がいそうな池を見つめる
8