春嵐ひとときの夢散り残し季節は先にゆこうとしてる
35
風が吹く桃も桜も吹き飛ばし春のただ中切りさくように
28
片隅に薊の花も麗しく緑息づく彼女の箱庭
8
パソコンで 文章書けば 緑内障 両目が熱く 悲鳴を上げる
4
お気に入り 化繊の帽子 洗濯に 出してしまって 頭が寒い
4
久し振り 土曜休みは 特によし 解放された 心楽しむ
3
怒鳴らずに こどもを叱る 技術より 寄り添う心 優しい笑顔
4
聴かれない副音声としてもなおあなたの歌を詠み続けたい
26
真っ黒な生に戦慄く海の色死の優しさの青に変わって
10
厳冬をこらえて咲いた花々の春冷えに散る世とは悲しき
14
雨声うせい止み 扉を放ち 一呼吸 雨の残り香吸ひつ 散策
30
あくせくと 機械のように 動く人 心失い 近寄りがたし
3
母さんが勝手に空に逃げぬようベッドに柵と番猫を置く
27
我としては月一のぜいたくとして  かつやのカツ丼梅をひとつ
9
怠け者 よく言われたな 何もせず ぼーっとしてる そう見えるかも
4
いいとこも 悪い所も ある方が 個性があって いいんじゃないか
4
好き嫌い してはいけない 人間も 成長のため 健康のため
4
早々の 南風はえは不気味な 調べなり ガタつく窓と 去る時を待つ
20
連れ出して欲しいとおもうハルウララ サクラはいまだに咲かないままで
9
おべっどから おみみがよっつ はえている 外は雨風 春の嵐よ
28
胸の中、レースのように重なった思いがいつか真珠をつくる
10
心臓をあげます しろく輝いた、それは確かに愛だったのだ
7
いまにでも 泣き出しそうと 空を見て 傘持ってる?と 俺に訊くキミ
4
取り合わせ 少し矛盾が あるらしき 歌の評価を 避けて次読む
13
稲妻の 如き君らか 葦牙(あしかび)の 萌えいでし日の 過ぎて遥けし
13
春物の 薄手ズボンに 穿きかえて 足取り軽し 桜散る路地
19
君まさば 妙なる和歌を 詠みなむを なくて淋しき 佐保川の花
13
業務スーパーぎょうスーで 異国情緒を カゴに詰め 当たりあるかな 運試しする
31
通知表にコメント書かず新学期裁縫セットに名前はつける
11
蒲公英たんぽぽの群れの目線で桜見て何とか撮りたいこのツーショット
31