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五月雨が青く縁どる紫陽花の蒼き雫に刺す糸光る
24
五十円握りしめては振り返る 氷川神社の祭り提灯
15
夕焼けのひかりを浴びて
赤啄木鳥
(
アカゲラ
)
の羽の緋色がなほも燃へ立つ
6
誰に似た親に向かって全否定 あらお父さんそっくりですよ
15
夕暮れに 眠気眼をこすりつつ 我より勤む 扇風機かな
19
二間ほどもあれば道路がグランドに 三角ベースのボールはドブへ/昭和三十年代・中野区向台町
12
沼ってたクレーンゲームにまかせてと友の助太刀無惨に落ちる
18
昨年に 比べて暑く ないですね 時候の挨拶 でも今日暑し
9
治癒のない命を前に覚悟せよここは深海ひかりを探せ
8
こんな日に洗濯せずに何洗うシーツにカバーそれバスタオル
31
日焼け止め汗に流され拭われて今日の肝斑さらに際立つ
25
私まで忘れてしまわないように病棟電話に何度もかける
24
呆けてても溜めてたんだねマット下 、 値札、レシート、ホコリも高い
20
清き水流る川辺の放棄地を葛埋め尽くし荒南風渡る
26
ワイドショーアシスタントがユニフォームビーチバレーの大会ないかな?
6
竹藪に隠れるようにひっそりと紫陽花が咲く飛び石の庭
23
『後期』てふ遠い世界に今もなお「だけど僕たち若者がいる」/五つの赤い風船「遠い世界へ」を聴きながら
11
喉にくるこの辛さ
旨
(
うま
)
思い食う豆腐にかけてオリーブオイル
15
言いたくてたまらなった彼のこと 嘘はきらいと言ってた友に
17
家があり 人の数ほど 車あり 団地の昼は 風の音のみ
18
「おめでとう」 通知を眺め 笑みこぼる 年に一度の 特別な日に
13
日の丸を嫌いにさせてどうするの親しみ奪う意地の悪さよ
17
ファシストや 虚栄の崖のその先は
宇宙
(
そら
)
と違いて 重力穿つぞ
8
澄みぬ青 空梅雨の朝 車窓より 紫陽花の青 雪解けの富士
27
道の端の名残のツツジ色褪せどその桃色はたしかな記憶
12
グレー空 湿気に負けた前髪を引っ張ってみる ブルーのシャツ着て
7
猫の餌[ネコちゃんごはん]と呼ぶくせに人の赤子はベビーフードか…
6
80と60才のばあちゃんで分別持って仲良くしなよ/猫
17
吹き荒れた嵐のあとに残ってる輝く埃を大事にしまう
3
空梅雨に ひっそり忘れ さられてく 色かわりゆく あじさいの花
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