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すべるよう去ってゆく日々掴めずに私は何を思い出すのか。
7
闇市の孤児にチョコやる米兵のようにエサやる漆黒の鯉に
11
お刺身を口いっぱいに頬張って 我が家の亀は「
偈
(
げ
)
」と唸りけり
17
ふうわりとつみかさねゆく一日を イベントにして 茶を啜る
妻
(
ひと
)
16
「亀が鳴く」多くの人は首傾げむ されど実際、亀は鳴くなり(顎の関節音か)
20
君は塩対応だけど、ときどきは本音のスコールを聞かせてね
12
令和だよ ジェンダーフリーに抗っているよね 女性天皇いかが?
10
引き出しに推敲重ねた恋文は八十円の切手そのまま
31
はるみさん浮草ぐらししてまっか?大阪しぐれ惚れちゃっただよ
7
あたらしいデニムのような君なしの暮らしもいずれやわらかくなる
7
ざわざわとハート騒いで目が覚めてまあるい月と微笑み返し
18
あまりにも人身事故が多いから麻痺し冥福祈れないほど/今日も電車止まる
20
フィクションよと妻は笑うが何度目だ!夫を悼む短歌入選/ほのぼのファミリー短歌
19
八月の相談担当割当たる 猛暑いとわず来る人多し
11
ねえ似合う?気に入ったから買ったけどあなたの時のための喪服よ/ほのぼのファミリー短歌
11
訪ね来し庭も
籬
(
まがき
)
も荒れ果てて秋風のみぞ昔なりける/擬古短歌
9
庭先に 楚々と咲きそむデュランタの 暑さ厭わぬ 紫のきみ
20
朝日浴びパジャマを脱いでハグをする 一人芝居の心地よい朝
12
嗤えばいい。神に生かされ踠くなら、誰もが心の、鳥籠の中。
4
令和の世にいまだ生息してたのか超無愛想タクシー運ちゃん
22
袖口を掴んだ指解いてみる 爪痕残る手のひらを見る
10
天国で怒ってるかも 裏方に徹した彼を熱く語った
5
死にたがる観葉植物
我二号
(
われにごう
)
腐乱しにくい冬まで
希
(
こいねが
)
4
聞きたくない、好奇心をも殺す枷。解熱剤から抗う幻想。
3
また猛暑 せめてひと雨乞う裏で 豪雨に震える 異常な列島
24
クーポンの味玉ひとつ割って出す こころくばりに
老夫婦
(
ふたり
)
のなごむ
11
立て札の増えた広場で佇めば誰のためのと風が吹き抜く
12
復興の矢先の次の災害よあの町に置いてきた秋桜
13
逃げたくて、いけない幕で、とおせんぼ。かくなく夢に、かこで彩る。
4
AIに相談かける気安さは 伴うわけ無い 冷笑失笑
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