人生が いまだわからず 年取りて これでいいのか いまだわからず
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二男キミ毎年いつも2時間かけて風呂掃除 ご褒美もちろん二男キミ一番風呂
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たつとし可愛いがらの年賀状 必ず手書きの挨拶添えて
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春風を 待って桜が 満開に なる頃君に 別れ告げよう
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いつの頃食わなくなったウエハースキットカットを食みつつ思う
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朝まだきあかりの家のあちこちに 通院の闇ほのかに照らす
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ほっとけば 不幸に流る 一族に 手を延べるほど 器量もなくて/ 歳末
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正月に希望の休み取れないと愚痴るパートの声だけ響く
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底冷えの工場の中歩く度ずり落ちてくる厚い靴下
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撮り貯めて結局観ない番組を大掃除する年の瀬の暮れ
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わくらばに訪ふ人もがな庭の面踏ままく惜しき今朝の初雪
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左右の手 合わせて祈る それだけで 叶う平和があればいいのに
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見つめてる 血と涙滲む子供の眼 無力な私に訴えかけてる
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紛争を テロを対立を虐殺を そこで見てるなら 止めてよ神様
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小野の山跡も絶えたる雪のうちに誰炭窯の煙一筋
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枕元娘にそっとクリスマス薄紅の頬静かに撫でる
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孤独感越えると見える孤独とは誰かといたって埋まらないもの
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友達が 一人もいない と思ったら そうでもないよ 密かな期待
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あたしたちそろそろ終わりにしませんか まだちょっと好きのままでいたいから
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妹へ最近会っていないけど 遠くで幸せ祈っているよ
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ガスコンロなしの生活はや一年 無人島でもやってけるかも
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朝日ならたいらげちゃったわ だからまだ話してたいのあなたとふたり
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冬の日に春探したくなる午後のあり あるわけ無いよねふきのとうの芽
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先輩が「人が愛しい」という声の 心に届く日溜まりのよに
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年賀状 師走の速さを 言い訳に まだ着手せぬ 筆不精の我は
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午前六時起床準備逡巡布団逆戻休暇要請
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一日に何回言える?「ありがとう」毎日我のチャレンジ続く
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流されてたどり着いたら南国の 青空と風だったらいいな(夢1)
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愛という文字に聞こゆるAIに 尋ねてみたし 愛の真実
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寒いより冷たいと思う冬が来て 山あいの村 雪に静もる
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