消化器は倒せばアワワ銀と立つ誰も触れない日々を見守り
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純然とロマンメルヘン味わえた幼少期あり幸いという
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取り過ぎの 税を返してもらうだけ ただそれだけのことに過ぎねど 確定申告
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宵の車両 キャリーケースに 赤福の土産持つ人 旅の帰途かな
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この色を言葉にできぬもどかしさ黄昏時の空の蒼さよ
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学ランの ボタンみなない 彼の胸 ないならいっそ 学ランください
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てをひろげても足りないおおきな窓の向こうで怯えてるあなたに届く歌を
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思い立ち山へ登ると言い出せば親が心配病んだと思われ
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不登校のシンガーソングライターが歌う青春ソングの純度
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銀行用事済み ご褒美は はら屋のカスタード キミと食べよう お茶を淹れよう
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春風に いきなり頬を 平手打ちされたみたいな この寒暖差
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「とくりゅう」と「りくりゅうペア」を混同し さっき分かった私の世間知
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一番に「唐揚げ入れてくれ」と云うきみも茶色の弁当好きか
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下ネタに笑い転げて君たちの起立知らないちんぽこ二月
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カウンター飯をモツ煮でかき込めば斜め向かいの美女もかき込み
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透明な高次脳機能障害ハンディキャップに包まれた重さに倒れ誰も気付かぬ
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つち振れば割れてひらける石のなか祖父の面影化石に映り
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三時間二十四分なり我のプレイリストを繰り返し聴く
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愛しさのほむらしずかに立つ夕べグーグルフォトの走馬燈に似て
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膝痛を庇いて登る坂の道頑張れ春が来たぞと紅梅
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ちょっとした昼寝の間長大な夢を見ていたような気がする
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指し寄って  来る運び売りの  声聞かば 「たけやー竿竹さおだけー」 多分ぼったくり
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つま先をたてて背伸びし指先を天の何かに伸ばしてみる時代とき
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取り敢えず不審と懐疑で聞いておく耳触り良き正義の言葉
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静まりし 宵のとばりに 聞こゆるは 駆け寄る君の 清みし呼び声
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目を閉じてひつじの刻の仮充電 目覚めて駆けるとりの刻まで
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インスタに 笑顔の自分を残しても 防犯カメラは真を知ってる
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ぼくが知らない街から来たあなたがぼくのふるさへと消えてしまう
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一日ひとひごと 寒暖差感づ如月 押しくらまんじゅうをす 春と冬
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飛び降りる その時ズボンは脱げないが 靴脱げるから、靴下注意
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