責任を全て投げ出し逃げ延びて 胸撫で下ろす窓際の席
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今の世は 何かおかしい 龍馬が言う 日本を一度 洗濯すべきと
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初月給 板前がいる 寿司屋に 値札に時価と かっぱ巻きだけ注文を
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突風に 灯火ともしび揺らぎ 消ゆる人 老いの漁火いさりび 暗き海に揺れ
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心病み 倒れて沈んだその底で 楽になるのを じっと夢みる
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遠い日になりてもなおも夢に見る 赤い彗星かけたあの宙
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時間とは 一方向に 飛ぶ矢にて 何も抗する ことは不可能
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一月も 終わりになりて もうすでに 年末のこと 忘れてしまい
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当たり前 そういうことの 本質は 元を正せば 偉大な真理
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人類を 導いてきた 発見が 積み重なれば 文明となり
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才能を 見つけることも 楽しみに なってきました 子供に接し
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明日はまだ 何が起こるか わからない 面白いじゃん 未知と遭遇
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ヘリ下り 他人の助けを 受け入れて 共に生きよう 幸せであれ
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続ければ 身につくもんだ 何かしら いいことだって 悪いことさえ
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落胆や 悲しみですら 生きる糧 成長のバネ 頑張るんやで
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今日という 一日貰い 喜びを 得られるように 頑張るんや
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あらかじめ用意したメモあれれないように慌てる恋に暇なし
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瞬間を積み重ねコマ撮りにしたものを束ねて人生と呼ぶ
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ありえない量の何かが漏れていて 誰もが自分のせいじゃないと言う
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花束のような恋には根がないね ほな花は押し花にしたろうな
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適材があっても適所はなかったと教えてくれやがった ハラスメント
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はにわ館入口付近置いてある血圧計が埴輪よりナゾ
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母なる海 やがて単なる雨となり 降られた陸には愛が芽吹くよ
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君にあげたはずの御守りが君だけじゃなくて僕まで守ってくれた
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わたくしをわたしとばかり読む私 あなたの美しさに殴られたい
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秒針を攪拌機として 私たちいつになったら混ざり切るかな
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マスターボール ひとつ持ってはいるけれど 君とはゆっくり仲間になりたい
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よく知らん医者の含蓄ある言葉 あなたが友達だったらいいのに
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重箱の隅をつついてばかりいる 重箱の隅は暮らしやすいかい?
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淡緑のさくら草に紅の芽のみどり児照れる冬残る日に
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