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しがみつく執着あはれ蟬の殻 空(くう)の重さに身を震はせて
5
終わりにはやはり聞きたいヘビメタなミンミンミーとツクツクホーシ
16
ひとりごと。解読できない歌ならば、それは過去から進めぬ枷だ。
4
銀河濃し小瓶に眠る星の砂 波の音さえ閉じ込めしまま
6
横になり ねこのシッポを 眺めてる うしろすがたは お団子のやう
22
トンボ舞う 雲の額縁 切り裂いて 轟音引きて ラプターの飛ぶ
8
夏の日の 雲に隠れて 野を渡る 涼しき風の 辿る東野
6
上弦の月左の
乳房
(
ちち
)
は君のものだって輝く右は吾の物
9
上弦の月左の影は君のもの…だって輝く右は吾が物
7
お賽銭電子マネーは多分ダメワケを問うてもうまく言えんが
12
消費ではなく投資だと言い聞かす 百万円超えインプラントに/悩んでます
14
添えられる善意優しさ胸の内封じ込めたる愛と懊悩
7
お焚き上げのつもりで恥をかく日記助詞をぜんぜん分かっていない
6
ピンクから白へと移るウツギ見てそれを微笑む奥様ありて
6
弾むよに連射で射抜く受話器声いつの間にやら捕虜となりけり
4
かりそめのうつくしさなどほしくない だってわたしは天使ですもの
5
いかないで。嘘でも綺麗な
可惜夜
(
あたらよ
)
は、明けないままで止まればいいのに。
3
繰り返し、同じ夢は見られない。それでも続けた死のアクラシア。
4
十三夜そらの海原ランデブー星たちもみなハミングをする
15
日が昇る 緑の道を 歩むれば 秋風そよぐ 枯れた紫陽花
24
寝てる?って聞けば寝てない、起きてる?と聞けば寝てると答える妹
13
名は残る誰かの為に生きたなら千代に八千代に苔のむすまで
7
欲しかったものを手にした筈だった 重なる箱の山見て唸る
7
人生で 一番傍に いるものは 画面の向こう 変わらぬあなた
4
しあわせは
蝋燭
(
ろうそく
)
のよに ふと消える せめて今だけ照らしておくれ
19
処暑越えて葡萄の青が欲しいかな 進むべき道定まらぬ夜
14
合格の一歩手前で立ち止まる 果たしてこれは正しい道か
9
ハイヒール エナメルの内疼く足 痛み隠して人魚姫めく
12
覚えなし 母が語った 強き祖母 家の切り盛り 目のゴミとりも
5
絹シフォン ドレス引き裂き舞い踊る 理想のおんなにあたしはならない
5
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