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年下のくせに わたしがブラックを 飲めないことをからかわないで
3
買い物に 炊事・洗濯 布団干し 未婚の吾に 何思う母
12
お互いに叩かれて泣いていた僕らが画面隔て 互いに泣いている令和二年
4
買い物の 奥さんを待つ お父さん ベンチに座り 微動だにせず
15
今生は奴隷なのだとインプット試験受けたら正解だった
5
仏壇の
亡犬
(
きみ
)
の写真に手を合はせ 今日も留守居を頼みて出勤
28
水無月の 祓えの前に 投げ売りの 米価の底値 ありとひた待つ
11
勾玉の ごとくに曲がる うら成りの 胡瓜も食いぬ 水に冷やして
13
腹黒さ マンセル値なら 「0」ならん 作り笑いの 宰相の嘘
13
純心の行き着く先の選手たち気付いた時は権威に加担
7
出稽古を終えて静まる体育館 薬缶に結露 うすきカルピス
14
雨上がり 夜道を一人
逍遥
(
しょうよう
)
す ライトグリーン
蛍火
(
ほたるび
)
二つ
11
梅雨の傘たためばざぶと落つる雨軒下の石しとどに濡れぬ
9
童心が
五月闇
(
さつきやみ
)
にて
躍
(
おど
)
り出す ザーザーピチャピチャ ゴロピカドカン
9
倍速でみないですます段取りを組んでタイパと胸を張るべし
7
息吸えば肺まで湿っける雨の気はしんどいなぁのため息またつく
17
日常を 離れ味わう 温泉は 贅を尽くした サンクチュアリ
21
緑より
碧
(
みどり
)
に近い 山々は この
霖
(
ながあめ
)
で なお青くなる
21
ゆっくりと アンモニャイトが 伸びをして また夢の中 ねこは寝子なり
27
立葵
(
たちあおい
)
梅雨明け告げしお役あり てっぺん目指し咲き進みたり
31
正当な怒りに人は触れたとき謝る事も出来ずに黙る
9
雨粒に 笑顔向けるは 初めてか 気持ち良いなと 梅雨空見上げ
12
首すじにひんやりと垂れ蛇は子と二千円にて写真おさまり
8
「志村さん家はゾウガメ飼ってるらしいわ」とゾウガメをみる夫人四人は
9
捕食とはDNAに組み込まれ頭から食う反撃おそれ
7
毒ありは噛んでから食う毒なしは締めてから食う蛇のそれぞれ
9
爬虫類に目覚めし吾子はウキウキとジャパンスネークセンターへゆく
8
週明けの雨が私を萎えさせて行方不明のヤル気スイッチ
14
恋愛はモーション盗み手を伸ばす野球の神はこれをパクった
5
しゃあないね惚れちゃったんだ歌声に音無き宙の奇跡だものね
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