実家から見上げた空が天国に一番近いと知った夕暮れ
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リンゴ酢て歯が溶けるんだ!なるほどね そのまま身体溶けてもいいよ
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濃く深く重ね続けた思いなら「おはよう」だけできっと伝わる
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仕事場に来るが時折亡き友の安らかな顔浮かび泣く冬
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朝が来て出掛ける支度始めるが涙で霞む鏡も空も
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忘れ物いじけてちょっとかくれんぼ 思い出してと頭をちらり
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靴下を、二枚重ねてもよいのだと気付かないままで越した冬
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侘しさに 目を閉じ寝るも はばかれり 纏わる闇に 怒りぶつけて
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もくもくと靄のごときの風呂の湯気じきに雪来る寒さ身にしむ
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五時に点くテレビの音が目覚ましに早寝早起き譲らぬ夫と
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お気の毒吾は温度がぬるいのみ風呂出て焼酎で体温め/ねこ母CAT様
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風景の色と匂いを動かせる君が私の季節だったの
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君の目に映る私を見たくない 逸らした視線、君が掬った
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強風が 雲追い払い 青空と 瞬く星を 我に授けん
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アラームはいつも通り六時とし夢の準備はミントのスプレー
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一粒の涙も見せぬ家までは ファンデは戦装束いくさしょうぞくなれば
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ビール欲し けど風邪引きそうだから寝る シャワーが(急に)水になりましたのよ>奇遇ですね、大津芭貴様😅
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何気ない用語をすべて色付けた君の隣で受けた日本史
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世間話とはなんとたっとびか弱きものそれが社会を生み出す湧き水
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鳶色という言葉知るあの人を思い出してるその眼差しを
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ヒノキのアロマオイルを手に垂らしそういえばスマホは香りがないと
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今週はカーテンを開けて閉めてみそ汁も炊けてケーキも焼けた
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ワイヤレスのマウスの乾電池をごまかしてやりくりするのが「イマ」っぽいよね
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ジンをロックで今日は嬉しいことがあったけどきっと悲しいときにも飲みたい
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宗教のパンフを束ね差し出す手仏頂面の不機嫌ガール
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きみの言う「優しい人になりたい」に生きる覚悟を聞いた気がする
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百均はバレンタインを通り越しもう雛あられ並び始めた
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拙くて痛い自分のことさえも許したくなる恋をしていた
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誰かへの想い以上に美しいものを知らない知りたくもない
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お風呂場のシャワーの温度上がらない外が寒いか給湯器がぼろいか
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