バス停のおじいちゃんの笑顔こそこの街に咲いた 最初のさくら
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床にふせ  たまに御簾上げ  丸い月  さらば私と  やみを待つ体
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いのなかの  フラッペ感じ  東京を  オリオン見えぬ  街の明さに 
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冬景色  肩までつかる  蓮華城  最近のよは  さらに冷たし 
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声かけず  まぶたつむりて  月沈む  私の部屋に  しけのない白 
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忙しき夫の背中に手を合わす 湯気立つ飯を 絶やさぬ祈り
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つひにゆく  手には船賃  五文銭  一文足らず  なお生きよとか
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許されぬ 恋に落ち逝く運命なら ともに地獄へ行方もしあわせ
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「じゃがりこは必ず偶数なんだって」クラスのマドンナとついた嘘
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わたしから受験やめたらと言われても続ける息子の強さに涙
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何人なんぴとも自由と権利有するが我子わこに口出すおろかな私
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あなたの為に火を消す 二度と吸わないから 私と歩いてね
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友達はいないと思っていたけれど チョコの美味しさは嘘ではないはず
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膝の上 安心しきって 眠る君 今日一日の 無事を感謝す
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ビターな夜を猫で薄めてはちみつより温い耳から眠りがおちる
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はちみつの瓶を透かして見る未来濁りも苦味も僕の隠し味
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桃色の 花を飾りて 春が来る 長き冬の日 忘れるほどに
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この世界 まだもがく君 フレームの外の世界は 君を見てない
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義理でもなく 特別愛でもないけれど チョコは 勝手に  笑顔を運ぶ
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眠たさに尖るつららは 水溢れ 冴えた頭で送るは「ごめん」
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夫逝きて三年みとせ目の春紅梅の咲きて嬉しや命の満ちる
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愛を唄えば 宇宙一の このわたし いまからあなたに 恋を叫ぶわ
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気が付けば 季語「あなた」の歌 詠んでいる 四季も忘れる ほどの愛を
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会えない日 君を思えば 空も飛ぶ 魚になって 君の食卓へ
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捨て忘れた缶コーラ踏む バスタオルを畳む テレビでは戦争映画やってて夜中
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この肌に馴染む頃には約束とむかしの名前を忘れるでしょう
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義理だよと言い繕ったチョコレート奪って妻はバリバリと食う
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可愛らし帽子のレシピにときめいて編み針せっせと 春匂う日に
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好きになれ、私が好きなものだけを。自分を好きになってよ、君は。【推し本人に布教している恋】
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プランタを 花咲か婆ちゃんから もらい 花より野菜のタネ 選ぶ 孫
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