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風呂を汲み枝豆解凍準備よし日が暮れるまで農作業して
16
陽の向きと風の向きとが逆の時 日傘はおちょこイラっとなりて
16
下手なれど 好きこそ芸は 悲しけれ
断
(
た
)
ち切らむとて 諦めざれば
28
盃
(
はい
)
まみれ
千葉酒
(
ちばざけ
)
だらけの品書き 酢となめろうに チーバ君霞む
6
暮れ方の庭をトテトテ
往き来
(
ゆきき
)
する セキレイ追いて 水遣りも途切れ
24
尾で我の脛を弾きて行き過ぐる猫の斜影の笑ふがごとし
11
夫
(
つま
)
帰る一日分の労働の汗染み込んだ背広の重さ
4
見てなくていいのそれでも呟くの私の今を私が見たいの
5
がんばれは君をしんどくさせるかも四文字消して類語調べる
8
ガタ落ちの視力はスマホ漬けよりも月や星空見上げてないこと
30
テレビには 見慣れた顔が 昨日今日 御用学者も また然りなり
11
占いで言われた言葉外れたがあの日あのとき欲しかったんだ
7
友だちを呼び捨てで呼ぶ母親に吾子は「やめてほしい」と車中
14
そよ風が水面の月の影砕き きらめく波紋銀のさざ波
3
星流るまた一つ消す住所録 君の残せし文字をなぞりて
5
ハグ出来ぬ哀しみ抱き秋薊 夕日のなかに影のみ重ね
6
溽暑とふ風死す午後の音頭瀬戸に 低き汽笛の重く響けり
7
日直は黒板消しをたたいてた チョークのにほいちょっと好きかも
14
金閣寺 火焔のなかより生れ出で金の鳳凰 夜空を舞ひぬ
10
二本目の煙草が苦い そういえばそろそろきみの命日ですね
6
コンビニで 弁当買うと 割りばしは 死ぬまであるよ 有難うさん
4
いくつもの透明な眼が水面でまばたきをしている もう秋だ
8
交差した、哀れな祈りのリグレット。見え透いた嘘でひとりになる。
4
希う、咲いた祈りのアミュレット。君が笑顔になれたらよかった。
5
苛つくな あなたと自分に対して 愛されたいが受け取りたくない
7
あなたが過去を忘れられないだけ わたしも憧れに愛を強め
7
処暑なれば素麺安く売られてて去年の米もそこにならんで
8
ガリレオが環状列石敷いた日にアンティキティラで見た星はどれ?
5
好きの
理由
(
わけ
)
数えてみてもから回る 偶然が重なった何か
18
透けてゆく君の頬には色がなく夕焼け色の涙ひと粒
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