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惜別か ブラームス四番シンフォニー 小さき窓越し鳥の声あり
13
朝の浜もう桜貝は拾えない流れて来るはプラゴミばかり
21
我が身とは 触知出来ずに 生きなれば 末案ずるも ひと日ひと時
8
ふた月先の 暖かさ 古き家なり 襖隔てて 冬と春
9
年初から 人もメディアも ざわついて 吾慎重に 階段降りる
13
目覚むれば すり寄り喉を鳴らしをる猫の癒しで 始まりぬ朝
30
二の月はハートの行事いろいろで追いつ追われつみんな狩人
16
マフラーもニットの帽子もうとましく 電車の中で額に汗を
24
詐欺誘拐の大規模化 姿は見えず 金と情報 目に見えず
7
為せば成る 為さねば成らぬ 心得て ならぬ我こそ 摩訶不思議也
10
うたかたが僕の心臓消えるまで何度でも灯る愛のスペアで
29
文具沼 ‘旅人の工房’ 古都京都 愛と路銀を 書き捨て掻き捨て
7
街灯の明かりに見えて降りしきる雪は静かに更に静かに
13
誇らしくカート押しする女の子 歩く姿勢はずっとバンザイ
11
赤い糸 たぐり寄せたその先に 君との出会い あの日の譲渡会
17
まだ暗い 部屋にひとりの呼吸音
宇宙
(
そら
)
とわたしの 秘密の時間
33
「楽しかった」と 昨日に告げる ばいばいは 未来を走る コースの合図
29
かもめらが 夜の帷を めくりあげ この街の海に 朝がこぼれる
39
手放して出来た隙間を覗いたら見え隠れする大切なもの
48
うつむきて 震えるつぼみ陽を浴びて 薄紫のカタクリの花
30
ラブラブのハスキー二匹を唸る犬 恋の火花を春が覗けり
36
雪どけの春の陽気に思ひたち二か月ぶりにバリカンにぎる
10
記憶喪失になった私に「ただいま」と言う何か 嗚呼花束と結婚していたのか私
7
白紙こそ最強の歌。泥を撥ね生きて戻った俺がキラーワード
25
「忘れてた」とはにかむ君を待ってたい空いた椅子にはひかりの座布団
26
本気ではないということないけれど 休みを欲しがるのはわがままですか
7
歌詠まぬ日々を重ねて帰りつく「ただいま」という一番の歌
34
人生が汚れ裂かれて台無しで子供の私に声をかけたい
35
眠れぬ夜に抱きしめられて聞くサイレン知らぬ誰かの
運命
(
さだめ
)
を祈る
34
目標は生きる力になるかもとカンパネラ弾く漁師を都度見る
31
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