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夏暑し冬寒し一々苦言を垂れつつも適せに適す日本人ただ誇りに持て
2
友からの電話の嬉し遠縁の訃報しらせるそれであっても
24
食べ切れぬほど頂いたさくらんぼ味落つ前に隣に頒かつ
11
大人ってやつになれない無計画 すぎるし部屋着はてろてろしてるし
4
前髪を切り過ぎた結果 防御力
10
ほど下がった私の笑顔
8
前栽の 中縫う径の 潦 実像のごとき 著莪の花群
11
新たなる 寄付の用紙と 一体の ユニセフよりの 青き領収書
12
残りたる 尾鰭半分 黒焦げの 殿様鰯 はらわたも食う
14
雨降らず夜風涼しき梅雨
最中
(
さなか
)
快適なれど戸惑いもあり
23
憎しみが青春の果てに煌めきて許されし日の愛しき閃光
5
さん付けをするなら殺さなくていい にんげんと同じシステムですか?
3
長雨の六月を五月雨と知らずに漏らした無知に刺さる言葉と差す雨傘
4
上半期の成績は上々です =精神をすり減らしています
5
空梅雨の熱を
孕
(
はら
)
むる空っ風 君の涙を
拭
(
ぬぐ
)
ひて空へ
21
アルバムの写真はどれもピンぼけでそれでもわかるあなたの笑顔
12
「ありがとー!」 笑顔の裏の 大嫌い 私を殺して 私を繕う
7
五百円握りしめては振り返る 高田馬場の焼鳥の店
13
手話点字用ひて思考の人のゐて 記号は文字に限らぬと知る
16
腰萎へて小法師の如くは起き難し 立つに立たれず膝を杖にす
17
あどけなく 肩にもたれた 頭すら その小ささに 愛しく思う
7
卓袱台
(
ちゃぶだい
)
を拭けど拭けども跡残り コップも汗をかく季節哉
15
ストレスを感じることはありません一人暮らしは好き放題さ
11
可笑しくて 息が出来ぬと 笑う君 ただ幸せで ただ好きなんだ
14
月輝く 夜の訪れ 夜空には 満天の星 静寂の中で
12
路地裏に白きアナベル風に揺れ 宵に浮かびぬ子らの面影
20
彦麻呂は 喩えることに 囚われて 素直に味を 言えなくなってる
4
肝生検
(
かんせいけん
)
終わりて二日 絶食す 肝臓も眠る 霧雨の夜
31
さりげない 笑顔にハット 教えられ 鏡の中に 鬼の顔見る
15
愛しさは静けさとともに気付くもの寝息の音と膨らむおなか
10
自分には縁遠いと思ってた 空から星が降ってきた夜
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