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庭付きも 空き家となりて 灯りなし 茂りたる樹は 二階を超えて
19
粉々な 最後の方の グラノーラ ちょっとがっかり あたしににてる
6
愛しさと離れがたさの糸で織る白いベールはまっすぐおりて
3
それぞれに違う形の蒙古斑検診台にずらりと並ぶ
12
四・五日で 十五度違う 温度差が 数度押し寄せ 言葉失う
10
使わずに寝かした義歯を入れてみる当たらない歯が何故だか痛い
17
いつからかほったらかしの腕時計動いちゃいるが8日前日/何ヶ月?
14
愛らしき赤子の世話に日々が過ぎ月も半ばと苗見て気づく
19
よくぞ君惚れてくれたね俺の歌夢のままでももう離さない
7
この俺を釣り上げたんだ君の歌針も無いのにもう戻れない
8
じめじめのメランコリイを脱するに食べる激辛飲むはウオツカ
4
モカポット使っては淹れるモカコーヒーAIに聞くモカとモカとの/違い
13
恥ずかしい そう思うことが 恥ずかしい 俺の半分 恥層できてる
4
長生きをしたというより しすぎたか 駅の階段 杖によろめく
17
二人目の 人にもはやう 追い越され 夾竹桃の 咲く道を行く
16
人づてに 居眠りがちと 聞きしより ほどなく倒れ 篤き御病(みやまひ)
9
車窓越し 遠目より 紫陽花満開 色とりどりに ドロップの如
25
無理だろう 価格髙めに 札入れて まさか落札 これが入札
18
気がつけばお昼だっちゅう机から何を呑気に外眺めてる
7
水無月の寒きの雨に芽を開くミニ向日葵へ胸も萌ゆ朝
17
地底から蘇りつつある軍手 目には入れど拾われぬまま
8
朝五時に メール処理する オフィスにて ホットコーヒー 心に染みて
16
がせネタは 顔を合わせず 増殖し 声を届けず 拡がっていく
11
寒き朝ミニ向日葵の開く芽に微笑み一つ胸へ陽を抱く
16
チャラにする社会保険料ため息の息つぎ作れば息つぎの分
15
紙一枚 あればその上 のりたいの ふしぎなふしぎな ねこの
しゅうせい
(
習性
)
18
淡々と 出来事捌く 報道に 胸のつかえも 知らぬ間に消え
10
株持たぬ我ら気づけば貧し民 「自衛の隊」へと揶揄される身に
10
雨やみを待ってお店で雨宿りまるで私は下人のようだ
5
窓外の近江の湖の水綾のきらめき眩しひ孫訪ねて
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