もう一回 洗濯するかどうか悩む 秋ならではの 贅沢な悩み
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たまたまに紙面レベルができたとて それを拾う目あるわけもなく
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線路越え大きな道ができていく工事はひっそり夜間に終えて
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黒柴が飼い主気遣い歩く朝 澄んだ瞳が見ている景色
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この岩を割れたら免許皆伝だ けど ひびのとこ執拗にいくねえ
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ピザやばいマジやばいよねやばすぎるそんな会話がそもそもヤバい
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古語口語 虚構現実 和歌の道 幾重にも分かれ色とりどりなり
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この国の市民はみんな馬鹿を見る 虚言だらけの市長ばっかり
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見せかけの終止形でも 無いよりはましと言いたいのでしょう あなたは
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父逝きて二とせののち母も逝くマザコンを知る「介護ロス」かな
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懐かない猫のあくびに報われたような気がした夏の終わりに
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五月晴れ手を握りつつ「また明日」七夕に逝くホスピスの老母はは
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家恋しホスピスの老母はは寂しかろう二月ののち雲となりけり
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高き秋空 さらにさらに 手を離れ
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市長女史(独身)なんにも法に触れもせず 礫投げらる自由恋愛
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玉木おとこは見逃し市長おんなは吊るす 大衆ヒスの不条理なサド(愛瑠翔、同感です)
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夫婦だけ その時間を持て余す 子は鎹の言葉がうかぶ
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今日帰るむすめのLINE晩御飯 冷蔵庫の中覗き込む
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朝イチの 打ち合わせ前 立ち食いの 出汁が染み込む 秋の空気に
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大切な中身を守る棘なのに邪魔者扱いされる不条理
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ねこたちは 今日もまったり まいぺーす チビ猫 呼べど叫べど来ない(笑)(にうにう牛乳ー!)
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わが朋友ともの 誕生日なる ささやかで いつもごめん いつもありがとう
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大空に 貴女と浮かぶ 夢の時 罪も翼も 風まかせにて
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秋晴れや お祭り日和で 尚且つは 洗濯日和と なりにけるかな
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リハトレをこなせば心晴れやかに楽し語らい幸せ時間
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デイケアは利用者みんな年上でBGMは昭和メロディ
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水音に負けじと 聞こゆ 浴室の窓越しに コオロギの斉唱
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嫌なことを してくるヤツの 嫌なことは してくるコトと だと見つけたり
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予讃線 丸亀帰りの 車内にて トリスポケット 口にする 吊り革握る 女学生の 憐れみの視線 隣の席は 空いているのに
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じんわりと 君の背中の あたたかさ 背を向けて寝る 俺に優しい
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