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このうたた寝がそちらへと続いてるかもしれないそれでもいい、春
12
ぬか床の醸す温度は人肌に 如何に胡瓜の漬かり加減は
24
道端に打ち捨てられた私さえ 煌めく君が巻き込んでいる
9
歩道橋から見渡せるパノラマの街に桜の敷き詰められたり
31
思いすら消してしまえよ五・七・五 右手に
溝川
(
どぶがわ
)
頭上にオリオン
7
卒業という出口へと続く坂 最後の春を履き潰しゆく/明日から四年生
29
五も七も 三十一も 十七も 私の声も 皆互いに素
12
繋ぐ手を見咎められるふたりこそ花の命と咲くを止めえぬ
24
学び舎に 桜踏み分け 行く
児等
(
こら
)
の 背を見る時ぞ いとほしきかな
11
眠らない 街に煌めく ネオンより ありよりのあり 人生の数
12
春のゆく花は散り際見定めつ繋ぐ手解く「さよなら」もなく
28
舞ふ桜
躑躅
(
つつじ
)
の
蕾
(
つぼみ
)
顔を出し 初夏の如 風温し
清明
(
せいめい
)
/二十四節気
30
春の夜に 紡ぐぬくもり 憩えるなら 今も
解
(
ほど
)
けぬ 花かんむり
18
夜半
(
よわ
)
の雨 打たれ散りゆき花
筏
(
いかだ
)
枝に
縋
(
すが
)
りつ
名残
(
なごり
)
の桜
30
通勤の列車に揺られウトウトと船漕ぐ人の夢に幸あれ
16
そよ風に吹けば飛ぶよなプライドが恋の歩みにブレーキかける
13
些
(
いささ
)
かに 「サザエさん」とは 違う世で 令和になりて 甚だしかり
16
いつだって そこにいるのは 私がいい 右側が良いと言う あなたの隣
9
アパートのドアノブに二本掛けられてビニール傘は抱き合っている
13
白鳥に地図などなくて 僕にある真っ白すぎる進路希望書
30
利便性 詐欺師にとって 出入り口
「AI」
(
※エイアイ
)
さんと
「SNS」
(
エスエヌエス
)
氏 ※「AI検索」は「諸刃の剣」
19
ストーブを点けて観ている Tシャツの誰かの春と同じ国とは
29
外見じゃわからないのよ恋愛もみかんも甘いか酸っぱいかなんて
11
土手の端の薄紫の群生のにら花の星一つ恋しき
26
朧月 紅桜隠し 春の宵 今宵一夜の 旅の空 旅路の果ては故郷(さと)の秋 幾山越えて
6
春ゆきて蓮華の池に降るはなのひかり揺蕩う ささなみの立つ
18
「春のせい」そんな言い訳詰め込んで二つ目最中に手が伸びる午後
38
6人でグループLINE作ったよ 四六時中が着信祭り
35
工場でずっと雑誌を積み上げる機械のように 機械でやれよ
7
洗い立てコップに残る口紅が罰らしいよね 早く出てくよ
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