雨の夜に 今年初めて傘をさす 「出番だ出番だ もっと降れ降れ」🌂
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スースーと 不思議な音が 足下で 耳を澄ますと 犬の寝息か
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洗われたいぬの背中のとげとげをひとつずつ開きふわふわの支度
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駅が好き 未練の形したきみがすごい速さで離れてくから
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薄暗い展示室には自分だけ人目気にせず絵画楽しむ
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沈黙ちんもくのディズニーランド きびしいね、きみくにへの入国審査にゅうこくしんさ
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お酒あび 振り返るは 時の空 明日の光を 楽しいものに
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野菜高「今日からキャベツを肉で巻く」妻る「ロールキャベツ記念日」/友人のジョーク借りました(^^ゞ
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来て嬉し孫の相手の爺婆ジジババはブリンバンバン知恵熱の出て
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恵方巻き もどきを作る 卵焼き 刺身切り出し バラ売り胡瓜で
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本当は三割嘘ですいや五割、七割、九割まあそのくらい
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焼き芋は皮ごと食べるもおつなもの 蜜たっぷりで あまくて濃厚(いま昼飯w)
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私からチョコを渡されたとしてさ、「気持ち悪い」って思われるかな。
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ダイソーのキッチンペーパー横幅が短くなりしステルス値上げ
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美容院行きしなに通る 中学校 下校途中のハリポタ似の少年
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南岸の低気圧来りゃ春はもう近くにいるとたかくくろうか
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歯のケアに行く度いつも指摘さるエナメル溶けていつかくる危機
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黒板を引っ掻くような音させて歯が研磨さる憂鬱な時間
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オートバイ電気にせよと言わないが低く出来ぬかあの排気音
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透明なこの像だけが知っているはらわたの無い冬の寒さを
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冷蔵庫 奥でひとり目が合った パンはパンでも食べられないパン
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いま俺がここに死ぬれば墓となる冬のあかりの二、三条見ゆ
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朝雲のもとにタイヤの響きあり 遠かりし日の愛は朧気
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雀二羽 餌ついばみて 冬の庭 枯木の中の 温もりの
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ああ人を初めて憎んだのに朝は真珠母のやう人を覆ふよ
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カレンダー今年初めてめくった日新たな私の老いがはじまる
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ふと一つ 落ちてくる雨 雪になり 青春の縁 駆ける一足
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解散にかなしいと思えず曲かける この胸の詰まりがかなしいだった
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やわらかく降る雪見ればよみがえる雪かきをする父の姿が
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水色の雨が混じった雪の中雪灯りみて君を想える
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