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「じゃあね」って
微笑
(
わら
)
って告げて帰り
路
(
みち
)
われ一人用の
表情
(
かお
)
に戻れり
17
むなしさというのは熱に弱いからカラッと揚げて食べてしまおう
11
十九歳のすべてがあったとか言って思い出磨く元美化委員
9
好きという言葉でさえも私には束縛させる鎖に見える
7
福引で当てた小さなダルマさん 日本国の魔を祓っておくれ
12
すこしだけお正月気分を味わいぬ ワインソーダ(缶)にチーズにスコーン
6
花びら餅 今年は気分になれなくて 花びら入りの紅茶にしておく
8
湯切るのを忘れて五分経っていた一月三日のペヤング大盛り
10
新年の抱負は内緒今年こそミステリアスなオンナになるの
16
「あけましてじーじたんじょうびおめでとう」言われて楽し正月三日
12
知ってるよ何年生きてきてもただ丸呑みするしかないこともある
13
ねこたちは ふたりでひとつの猫団子 ぴったりくっつき 今年も仲良し
11
年女 そんなに生きてきたっけな つぎの年女、還暦ビックリ
7
三が日 毎日ちがうお雑煮を 2日めからはインスタントで
8
一言
(
すきだよ
)
が言えず態度と行動で 伝えるしかない帰納法の愛
13
ささやかな外食予定も穏やかな休みも吹っ飛ぶ 夫の発熱
17
何食わぬ 顔で今日とて 靴を履く 夜には雨に 降られるだろう
6
忙しくされどめでたし元旦のなんて正月落差戸惑う
7
40でも18切符に乗り込んで のんびりゆらり旅はじめなり
20
画
(
え
)
も夢も 炎ばかりを 見せられて 雲間から
覗
(
のぞ
)
く 青空
清
(
)
し
20
箱根路を待合室で観る三日襷が先か結果が先か
2
隔離され手袋をしてトイレ行く検査キットは陰性だけど
4
逆ならば子どもの世話が出来るのか いつもこちらがダウンでごめん
4
麦の穂に身をつつむふたり雪のふる 蔵王のこけし静かに春まつ
11
元旦に熱が出たから寝正月頭
擡
(
もた
)
げる能登の地の揺れ
4
えさをまく水の流れに憩う鴨 カラスは和のそとよこどるガキッコ
9
兄弟や親との絆背景に仲間と繋ぐ襷の重さ
10
ベンチにいるが心は海原へと向かう 氷川丸の錨にユリカモメ並び
17
蕁麻疹で8年薬疹で10年母のアレルギー体質受け継ぐわれは
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ドラキュラでない私は朝昼夕いぬを引き連れ太陽にあたる
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