ふんだくる くるくるまわす カネまわす カネとことばは まわすものなの
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ふんだくる ふんだくるくる ふんだくる ヤツからカネを ふんだくるのよ
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そのときは頼もしく見えて依頼した昨日のぼくから今日のぼく宛て
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天国は来世や未知のどこかではなく君がいるいまここにある
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「アイツらはチャリで来たから」異世界の轢かれ序列であたし最下位
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美も醜も性もかなぐり棄てて好きと言えずここは曖昧の底
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頑丈な身体で生きてきたことを責められているような気がして
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ミサイルでもテロでもいいから終わらせてまわるまわるまわまわりつづける
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道を行くあの子の手には蒼い傘 曇天の空重く垂れ込み
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入力が不十分だから出力はまだできないと のらりくらりする
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ペタペタと半歩後ろを着いてくるいやに気になるサンダルの声
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大勢の手を慰めてたブチ猫をいつからか見ない 今 気がついた
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タグ付けで知るのは あなたの近況とあなたの不幸を願った私
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やり方は 午後4時の仮眠 異世界へ 世界は止まり 僕を皆が呼ぶ
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初夏の街路樹蝉の声 寄れば大鳴き恐れ戦く
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今やもう定番合コンさしすせそ 私なら「さ」は「サラダいる?」の「さ」
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賞味期限あと一日の牛乳を消費するため買ったフルーチェ
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ナゲットの15ピースを独り占め 案外非リアも悪くないね
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コーパスをみそひともじに追い詰めて 逃れた音も抱きしめている
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コメダにてパソコン持ち込みビジネスマン中はソリティア仕事しなさい
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さよならも言えず死ぬのが怖いのでドラゴンボールすこしください
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遠き日に 見上げ育った 父の背を なぞりこそすれ 未だ及ばず
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蓋開かず からんころんと ドロップ缶 今こそ分かる 薄荷の嬉しさ
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蜂蜜のイデアのやうな三日月が地球照をふちどるマジックアワー
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おちてくるおちてくるそらおちてくるしずくしとしとただおちてくる
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左耳のピアスホールが熱を持ち人生すべてが膿んでる気持ち
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土曜日の夜のエクレア、アクロイド殺しと家族の淹れた珈琲
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願い込め年に一度の逢瀬には雨よ降るなと天の川ミルキーウェイ
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ラーメンの画像を載せて「スタバなう」そう呟けばバズると思って
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土砂ぶりよこのままどんどん降り注ぎ うっとおしさも河まで流せ
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