人生の 荒波をまだ 激しくて 老いても未だ 容赦を知らず
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もし仮りにAI仕事し人間が自由になったら君は何する
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三月みつき日々の流れに杭を打ち定着させる三十一の塚
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「交際希望」ショートメールに来たハート消去を頼む父苦わらひ
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大切な 人を次々 送りだす なごりの雪を みながらブギウギ
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ふりかけが 万遍なくないおにぎりは  あの子の手のひら 思い浮かべるに佳し
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夜眠り 朝も眠り 昼眠る  豪気な眠気が 腑に落つ三月
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Damnatio Memoriaeにしたはずだったきみは夢にも出ないでくれた
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冗談はかなり露骨でぎょっとする不満の色を隠しきれない
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電流のように走ってしまったと思うビールを飲んで酔えない
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反感が消えて肯定するようにまた新しい発見もあり
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菩提寺も時代と共に姿変え 樹々の狭間に千の風入る
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大抵は一人の方が楽だけど、楽しめるかは別のお話
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土さいてまーるくふんわりふきのとう にがき風味のきみどりの春
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行く末は雲と一つの沖つ波翼に掛けて帰るかりがね
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達成感。逃げ足速いひどい奴。でも今日はまだ胸にいるんだ?
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年金と僅かばかりの収入を胸張り記す確定申告
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触れることしかできないから、諦めてデカ・デカダンス 死ぬまで踊る
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卒業に来れないらしい、病気らしい、伝える機会はいつでもあった
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世界史も古文もいろんな感情も教えてくれた狭い校舎で
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雪解けず桜も咲かぬ春なれど雪の下より新芽は萌える
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だらしなかったお前が   帰り際に「きをつけてね」なんて言いやがって
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手放して自転車乗るおっさん。僕より見たら人生たのしんでる
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手を繋いでガラガラの電車で隣に座って 
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生まれ変わったらギャルになろう。それは、褒め言葉だから
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僕たちがお別れするには早いから夢の中でもお会いしましょう
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雪残る田の水うつす落つるあけに輪をき鳥は飛び去り
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あなたとの日々が終わったのではなく在ったのだから笑おうと思う。
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観客が長すぎるよと笑うほどエンドロールが長い恋
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毎日の薬を何錠飲むかより 散歩の行き先迷ってたいわけ
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