Utakata
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怒りには無音が似合う 我が胸はマグマの鼓動ばかり響いて
2
枕元 ミルフィーユのよな浅き夢 食べかけのまま 転がつてゐる
3
寂しさは氷彫刻 犀利なる温度片手に 炎天の駅
1
仙台の青葉は皐月 定禅寺 百万色のペリドットかな
2
ミーハーな河になったと 嗤う日を夢見る あをい純度よこ目に
2
インクだけ 僕のかたちを模すものは 煩雑な傷 ページをとじる
3
オリオンは錠剤 僕をいさめてよ 朝日が瞳に触れる幕まで
3
ありじごく 落ちる瞳に映るのは 史上最強うつくしい空
3
よりいっそう 孤独になりたい あなたには 銀のしじまの 小舟をあげる
2
変わらないものなんてない 月だってほらあなたから遠ざかってく
4
バー越ゆるせつなのせなかしなやかに反りつつとぶや陸上の夏
2
「いけないことしよう」と言って深夜二時あなたと食べるチキンラーメン
2
おひさまのにおいまとったカーディガンだけでも君を思い出すのに
4
終わりとはご褒美だから最後まで戸棚の上に積み上げておく
2
耳持たぬサンドウィッチを見習って切り捨てるもの少女の嘘は
8
メモ書きで君が去るとは思わずに朝焼けは心わずかに奪う
7
サラコナー さらさらした粉 泥団子 作るときそう 呼んでたの、サラ
1
カーテンの 取り外し方 わからない 我のノーマル 洗濯し干す
0
やきがきと かきやきがわかる うれしさよ ほんとのことなど 知りたくはない
0
おらこんな体はいやだと思ってもこんな体がおらなのでなあ
1
かぜひくよ 五文字の響きで 知る我の 裾のせせらぎ たださらさらと
0
あんたには まだわからんわ と言うママが 知らないまま死ぬ グレイナウの夏
1
いつかまた ここに戻ってきたとして 我が家と言えるか 床傷つける
0
UTAKATAを こよなく愛す 者ならば 人も己も 愛すものかも
2
うきの世の異客の愁い絶ち難し 郷を望めどいまだかえれず
2
坂道を 下っていくと ふと気づく 淡水色の 私の願い
0
潮干
(
しほふ
)
れば 磯廻るらし 鳴く
鶴
(
たづ
)
の 満ち
来
(
く
)
ときには
凪
(
なぎ
)
渡るかも
3
明日もまた 今日と同じく 日が昇る されど一日 違う一日
0
空想も 野望も罪を 欲望も 言葉を連ね 綺麗に飾る
0
戦場を 歩むが如く 人生を 渡る岸辺に 一輪の花
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