Utakata
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こそら
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はたして短歌とよべるのか。
勉強します。
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瑕瑾なくありたいせめて皮膚だけは 中身はすでにずたぼろなので
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祖父くれしオルゴール箱の蓋そっと開けて無音のトロイメライ
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くだらない繋がり ぜんぶ裁断す 君の糸だけ傷つけぬよに
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鬱蒼の木立に蝉の産声が おはよう今日は新しい日だ
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密やかに おしゃべりするの 二十五時、談話室 髪も乾かさぬまま
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意味の味 冷やし中華に混ぜてみる 気づかず啜る 君の汗きらり
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しづかなる大蛇の瞳 夢に見た 遺跡にひとり 住んでいる主
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「おやすみ」と 真珠袋に包まれる あなたの指が 解く夜明けまで
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教室の窓 晴天に稲妻が 今木星は 嵐なのだろう
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ライブラリ 心に沿わぬ歌ばかり 開いて閉じる 朝の憂鬱
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軒先の番鴉や 楽しげに 本日の予定 立ててるようで
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曇天に芍薬 赤き朝露の流れて 薫る土の我が庭
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食べきれぬケーキ 解体・冷凍す 今日はわたしの誕生日なのに
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燃ゆ躑躅 一輪手折る 吸いあげた 火傷しそうなほどの蜜
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月面に スプーンあける クレーター なめらかプリン ひと掬いめ
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海原の小島にひとり ずとまよ。の歌と 本読む 夜は長いの
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はりつめた 糸に鋏をあててるの 紙コップの底 君にあいたい
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秤には ちょうどぴったり百グラム 給与明細と しにたいきもち
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荒れ狂う 風の名前を知りたくて 歳時記めくる 午前五時かな
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大海に 顔を出したる膝小僧 二百リットルの お湯の主なり
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かなしみが 赤いのずっと ティファニーに 行けないわたし どこへ行けばいい?
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君が見し 夢の浅瀬の光る波 その砂浜に わたしも行きたい
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灯台のごとし スマホの充電ランプ 八畳海には 充分すぎて
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野ざらしの 髑髏に見えし 葉桜よ 輪廻転生 来年も咲け
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上空に ユニコーンカラー うずを巻く わたあめみたい 君の土産の
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曇天の空は半分赤らんで 君みたいだね 泣けばいいのに
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言いたくて言えぬ代わりに傷つけた手の甲 三日月だけのタトゥーです
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ベッドには 人からもらった「いいね」だけ 散らしてみるも 夜は眠れず
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プールぎは ストレリチアの鳴く声が 揺らす水面の 四時三十分
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蜜なるか 人の不幸も 吾の幸も ぜんぶ嘘だね ひたすらに無味
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