Utakata
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こそら
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はたして短歌とよべるのか。
勉強します。
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黄昏のカーブミラーに街の模様 わたくしだけのガーデンクォーツ
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金継ぎの陶器妬まし 友情のヒビ直せぬわ 僕の腕では
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巻層の空や 行先など知らぬ 向日葵はまだ顔上げて居り
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仔燕の喉元きらり誇らしげ 電線の上 残像の紅
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味変が要るんですよね人生は。旅の支度をいそいそしけり
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りんりんと 心ゆくまま唄うのを 咎められない 虫になりたし
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独白の多き無人の我が舞台 シェイクスピアのお気に召すまま
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祈るよな水やり 夜中 沁みていく音のみ豊か 明日も早いな
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涙さえ暇つぶしだね 遊ぼうよ 等身大のいのちの中で
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おおしけと カフカエスクと 赤い気分 クリームソーダ よく冷えてゐた
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瑕瑾なくありたいせめて皮膚だけは 中身はすでにずたぼろなので
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祖父くれしオルゴール箱の蓋そっと開けて無音のトロイメライ
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くだらない繋がり ぜんぶ裁断す 君の糸だけ傷つけぬよに
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鬱蒼の木立に蝉の産声が おはよう今日は新しい日だ
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密やかに おしゃべりするの 二十五時、談話室 髪も乾かさぬまま
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意味の味 冷やし中華に混ぜてみる 気づかず啜る 君の汗きらり
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しづかなる大蛇の瞳 夢に見た 遺跡にひとり 住んでいる主
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「おやすみ」と 真珠袋に包まれる あなたの指が 解く夜明けまで
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教室の窓 晴天に稲妻が 今木星は 嵐なのだろう
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ライブラリ 心に沿わぬ歌ばかり 開いて閉じる 朝の憂鬱
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軒先の番鴉や 楽しげに 本日の予定 立ててるようで
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曇天に芍薬 赤き朝露の流れて 薫る土の我が庭
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食べきれぬケーキ 解体・冷凍す 今日はわたしの誕生日なのに
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燃ゆ躑躅 一輪手折る 吸いあげた 火傷しそうなほどの蜜
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月面に スプーンあける クレーター なめらかプリン ひと掬いめ
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海原の小島にひとり ずとまよ。の歌と 本読む 夜は長いの
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はりつめた 糸に鋏をあててるの 紙コップの底 君にあいたい
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秤には ちょうどぴったり百グラム 給与明細と しにたいきもち
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荒れ狂う 風の名前を知りたくて 歳時記めくる 午前五時かな
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大海に 顔を出したる膝小僧 二百リットルの お湯の主なり
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