Utakata
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未多来 mita_kuru
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息を吸っては吐くように、私たちそっとそばに居れたらよかったね
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生産性の呪いにかかった僕たちは犬と成り果てて夜毎、牙を研ぐ
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改札を越えた2人は眠らない。東京は多分、いま午前2時
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人生をはじめて生きるから僕ら上手くやれずとも仕方ないのさ
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この世には寄り道しただけだったけど、あなたの胎の中は好きだった
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降りしきる薔薇に焦がれ陽に灼け死ぬ。夢と引き換えのメフィストフェレス
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過ぎ去って「そんな人もいたな」の中にわたしを並べる未来予想図
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DRIPのエスカレートする日常はインスタントなインスタグラム
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優しいと言われる自分は嫌いで、サイレンの海を沖へ漕いでゆく
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透明なお別れの歌 ほんのりとシトラスに染めて君の街まで
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こんなにも美しいのか、食べられるだけに存在する水魚の群れ
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嗚呼、君は蛍のような人生に僕にだけ闇を残していくのね
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旅の終わりが絹のような柔らかいスプートニク・キス 波で攫って
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再会を誓い合った日の二人だけに分かる合図で、シオンに咲く花
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潮騒の遠くで消える境界線越しにあなたとわたしフラミンゴ
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優しさで愛されようとしてるから、誰のことも愛せないペチュニア
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僕達の生まれ出るふるさととして水平線、海、眼裏の熱
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面白さだけで誰かのかさぶたをシールみたいに剥がすなよ世間
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固執した記憶を沈めておくような珈琲 ほんのり飲み干してクレマ
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水に形を与えている容れ物が僕らで実は中身などない
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いつの日かdiminuendo al chiaro di runa(月光の中に消えてゆく) この星を捨てて去りゆく月たち
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水魚の群れがフロントを流れてはガラスに消える雨の日の午後
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結晶になった柔らかい女の手が支えてくれた地球儀の旅
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羽ばたけば風身に纏う記憶だけ翻してゆく夏の蜻蛉
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しなかった旅の記憶、向こう側。過ぎ去る君褪せ、夏は
闌
(
たけなわ
)
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片目だけでずっと眺めた幸せが硝子越しのbirthday 笑って
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死ぬときに墓前に添える形見として薬指に言葉だけの指輪
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哀しみも通り雨のよう心ではskip my feet 水溜り 、晴れ
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この街の一部としての私から穏やかな色を残す日のため
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思い返す日に慰めになるような小さな花を日々に咲かせて
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