未多来 mita_kuru
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触れ合った袖から漏れる残り香をあなたの言葉として出逢いたい
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白昼に片割れ月は抱き合って そして二人は泡沫へ還る
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泡沫に飛沫は跳ねて夢魚。鱗、白昼煌めき消えゆ
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山荷の葉 露濡れた日の幽きも隣にいたこと薫りにて覚る
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去る春は 落ちた花弁ひとつにも君想う声 撫でて愛しみ
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星に咲く花の薄紅よ 世に万葉の色 咲けども君求め出づ
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夜風が波打ち際で洗った水面掴んで淡く月の色
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ぬばたまの明け夜に降りつ忘れ霜 ツツジ艶やか浮いて飾り色
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眼を刺した夜去明けのあの緑 世を青に変える恒星の色
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ひらめいてかさねの色目 春日傘 吹いて風、君流れ髪みだれ
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僕達がすれ違う袖に忍ばせた 三十一通 みそひととおりの路地裏の歌
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すずろなるむ方無きを夕づく ゆかし君、影恋しからむや
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九つの薄紅与ふ我が胸の君のみぞ知る内に招けば
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朝潮は濃い紫もその色を淡くふじ染めてこそつらなむ
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藍瓶あいがめの透けた揺らめきに踏み入れる人みな藍知る色に染まってく
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起きて五分で家を出るこの生活をいつの間に君がパンで挟んだ
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曖昧のまにまにあはひ 少しだけ迷って I wanna many many 甘いの
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なんとなく誰にも会いたくない夜はどうにか燃えるゴミを捨てにゆく
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この星のあらゆる重さを振り切って明日また君におはようと言う
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フロントガラスの五月雨を拭うように六月に捲る青いカレンダー
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誰かの優しい言葉を羅針盤にした 嘘でも縋って生き延びて
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