未多来 mita_kuru
16
32
投稿数
140
哀しみも通り雨のよう心ではskip my feet 水溜り 、晴れ
9
この街の一部としての私から穏やかな色を残す日のため
10
思い返す日に慰めになるような小さな花を日々に咲かせて
15
きっとこの余白の方に本当のあなたを見つけるEpiphanyそっと
12
アメイジング•ブルーを奏でる透明な朝の震える虹に雨の糸
11
ヴァレリィを得意げに語る彼の妻を一夜、先端で葬る中指
5
透明な実存主義を霞ませて灰になってゆくあなたもあなたも
14
金曜日のラ・ラ・サンシャイン 通り雨も官能的な三十一文字
7
ポップコーンのような音符が散漫に弾ける雨と独りのタンゴ
15
言葉は香る。カシミヤの柔らかさだけの文末にkissしてピリオド
8
マティーニをメイド喫茶で頼むようなハードボイルド死ぬまでずっと
11
光るインクであなただけの取説を作って渡して私を分かって
14
田園の夜を溶かして週末の旅は虹色 サマーバケーション
13
結べない靴紐みたい 心だけ 雨に駆け出す赤いスニーカー
16
混ざらないfloatみたいな夕焼けを浮かべたように夜のカクテル
10
霧の中で心の詩集を開いてる。Hello My Soul!優しくなりたい
8
I miss youのアナグラム引きずった独りの人生 ポリリズムで夜
9
触れるそばから溶ける素肌 泡立てる砂時計から ふわり夜の味
7
ひっそりと僕らは離れていくんだね mentalスケッチ 向日葵咲かない
14
海の底に揺れる海苔みたいな街で海月みたいに私生きてゆく
16
a lot of ヘヴンの街でわたしたち棘があってもきっと花咲くわ
10
鼻を刺す退屈に脳を焼かれてはモナリザ•スマイル 人生にアリア
9
ユリシーズの航路を辿る夕焼に もう一度誰か愛してみようか
9
正道をとっくのとうに踏み外したバロック銀河でふっつりとあなた
11
百年の孤独を燃やした吸い殻を街に溶かして泣き喚いて空
8
私だけの海に貝殻を当てた耳から潮騒だけのモノフォニー
14
芝生から夏の羽根たちが舞い上がる陽炎 花の化身となりゆく
16
西に沈むときのリリシズムこの世には情理を超え辿り着く死がある
6
刹那散るが有様なればなべて世の色恋わずらい幻なれや
8
手を掠めいまだ決めかねたontology 光捕まえ損ねて花蕊
6