Utakata
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月ノ夜 葵
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二〇二四年一月十五日に初投稿。春夏秋冬、花鳥風月、空と月、光と闇、小さな幸せ、日々のことなど。他所で詠んだ歌をまとめています。よろしくお願いします。
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一人でも大好きなもので満たされて1Kの部屋が今日もあかるい/題『満』
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追い風になっていたんだ今気づく好物ばかりの母の弁当/題『追』
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オレンジの星を咲かせた木犀の香り瞬く夜の公園/題『星』
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きみと見たあの日の流れ星ここにありますときどき光っています/題『です・ます』
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お手紙が羽ばたきそうだ新しい百十円の切手を貼れば/題『円』
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わたくしの怒りをすべて受け止めて連打に耐えるenterのキー/題『止』
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六畳の映えない和室の白壁にプロジェクターで映す星空/題『壁』
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六等星ぐらいのかすかなまたたきでいいので私を見守っていて/題『また』
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紙詰まりした複合機 あなたにはあなたの正義があるんだろうね/題『紙』
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朝までの長い時間の暗闇で何かが見えることもあること/題『夜(テーマ詠)』
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これ俺も読んでいるよと言いたくて初めて買った岩波文庫/題『波』
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行き先を決めずに飛んでる鳥たちに倣って買った片道切符/題『先』
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家までの道でリセットしたいから月の光を追いかけてみる/題『家』
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はしゃぐ声集めてきらめく噴水が虹を作ってゆく夏の午後/題『公園(テーマ詠)』
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行き先を決めずに飛んでる鳥たちの羽ばたく音はきっと自由だ/題『飛』
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全部意味あることだって思うから今日の風にも名前を付ける/題『名』
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どの夜が正解だったの月明かり虹が出るとは知らなかったの/題『夜』
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深い森のような緑のマフラーは完成することなくほどかれた/題『森』
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もう全て終わったことと丁寧に折り目をつけてたたむ風呂敷/題『風』*
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たこ焼きのソースの染みさえこの夏の思い出として浴衣に刻む/題『刻』
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死に場所に私の部屋のベランダを選んだ蝉が手を伸ばす空/題『蝉』*
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百日紅 風に散りゆくもも色が終わりを告げる夏と初恋/題『終』
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山積みの仕事に押しつぶされそうな私のために冷えてるビール/題『山』
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一日が無事に終わった証めく閉店間際の蛍の光/題『閉』
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少し嘘混ぜ込み焼いたマーブルのパウンドケーキの模様がきれい/題『ケーキ』
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休日は平日よりも改札のピッの音色を楽しげに聞く/題『駅(テーマ詠)』
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傷ついた羽を休める止まり木としての有給休暇申請/題『傷』
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新しいサンダルに合うペディキュアを塗って私の夏が始まる/題『新』
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コーヒーの苦みも甘みもどーでもいい君が隣にもういないなら/題『コーヒー』
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天井のシミが何かの顔に見え金縛りめく丑三つの時/題『怖い短歌』
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