月ノ夜 葵
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二〇二四年一月十五日に初投稿。春夏秋冬、花鳥風月、空と月、光と闇、小さな幸せ、日々のことなど。他所で詠んだ歌をまとめています。よろしくお願いします。

六等星ぐらいのかすかなまたたきでいいので私を見守っていて/題『また』
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紙詰まりした複合機 あなたにはあなたの正義があるんだろうね/題『紙』
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朝までの長い時間の暗闇で何かが見えることもあること/題『夜(テーマ詠)』
10
これ俺も読んでいるよと言いたくて初めて買った岩波文庫/題『波』
10
行き先を決めずに飛んでる鳥たちに倣って買った片道切符/題『先』
10
家までの道でリセットしたいから月の光を追いかけてみる/題『家』
11
はしゃぐ声集めてきらめく噴水が虹を作ってゆく夏の午後/題『公園(テーマ詠)』
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行き先を決めずに飛んでる鳥たちの羽ばたく音はきっと自由だ/題『飛』
11
全部意味あることだって思うから今日の風にも名前を付ける/題『名』
10
どの夜が正解だったの月明かり虹が出るとは知らなかったの/題『夜』
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深い森のような緑のマフラーは完成することなくほどかれた/題『森』
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もう全て終わったことと丁寧に折り目をつけてたたむ風呂敷/題『風』*
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たこ焼きのソースの染みさえこの夏の思い出として浴衣に刻む/題『刻』
8
死に場所に私の部屋のベランダを選んだ蝉が手を伸ばす空/題『蝉』*
10
百日紅 風に散りゆくもも色が終わりを告げる夏と初恋/題『終』
11
山積みの仕事に押しつぶされそうな私のために冷えてるビール/題『山』
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一日が無事に終わった証めく閉店間際の蛍の光/題『閉』
9
少し嘘混ぜ込み焼いたマーブルのパウンドケーキの模様がきれい/題『ケーキ』
9
休日は平日よりも改札のピッの音色を楽しげに聞く/題『駅(テーマ詠)』
11
傷ついた羽を休める止まり木としての有給休暇申請/題『傷』
9
新しいサンダルに合うペディキュアを塗って私の夏が始まる/題『新』
8
コーヒーの苦みも甘みもどーでもいい君が隣にもういないなら/題『コーヒー』
9
天井のシミが何かの顔に見え金縛りめく丑三つの時/題『怖い短歌』
9
「あれ」だけで通じるものがこんなにもあるね二人のやさしい世界/題『二』
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異世界で宝探しをするような気分になれるカルディが好き/題『固有名詞を読み込んで』
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ふるさとの地酒呑みつつ語られる少し訛りの混じる夏空/題『地』
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私たちお似合いだったと勘違いしていて夏の花火は散った/付句『私たちお似合いだった』
10
遠回りして帰ろうよいつもとは違うファミマでフラッペを買お?/題『遠』
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ラベンダー 香りくゆらせ眠れない夜のまぶたの裏は紫/題『眠』
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晴れ方を忘れた空が毎日のように 号泣する夏の午後/題『晴』
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