Utakata
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月ノ夜 葵
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二〇二四年一月十五日に初投稿。春夏秋冬、花鳥風月、空と月、光と闇、小さな幸せ、日々のことなど。他所で詠んだ歌をまとめています。よろしくお願いします。
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手のひらの線で運命決められてたまるもんかとこぶしを握る
16
好きなもの数えて眠る独り寝の月の光が眩しい夜は
10
聞いていたものとはちょっと違うけどこれも恋かな恋なんだろな
7
初めての仮病を使った有給で眺めた海のきらめきを
食
(
は
)
む
16
屋上で君の足音待ちながら焼きそばパンがすでに2つめ
13
この雨が君の涙であるならばてるてる坊主を多めに作る
9
いつも愚痴聞かせてばかりでゴメンねと小春日和に干すぬいぐるみ
13
片側に寄せたごはんを包み込みオムライスはいま三日月になる
17
コーヒーをアイスで飲みたい日が来たら私の夏が始まる合図
16
まつげから「好き」がこぼれてしまいそう 瞬きもせず君だけを見る
9
後日談みたいに笑って言わないであの頃きみが好きだったとか
11
初めての万年筆は就職の記念インクは空色にする
9
散ってから旅が始まる花びらは海を目指して川下りゆく
13
好きという気持ちを確かめ合うようにつないだ手から春があふれる
18
透明な体をさらしあってても心の奥は見せない
海月
(
くらげ
)
20
今日のこと全て許してくれそうな橙色の夕焼けに泣く
13
本命や義理や友チョコ関係なく長い名前のショコラ食べる日
7
夜が来て朝が来るだけ繰り返し繰り返しただ繰り返すだけ
10
我が推しが演じる王子に恋をして私は姫になりきっている
9
雨だから掃除洗濯できないし理由をつけて休日とする
9
道端に生えてる小さな雑草に励まされる日がまさか来るとは
18
この世界嘘つきばかりで窮屈でそれでも笑って生きていくんだ
11
幾千の人の想いが歌という星々となり空を満たした
10
本当に見たいものとは何だろう?眼鏡の曇りぬぐえずにいる
12
空と海どちらのブルーも美しく私のブルーな気持ちを包んだ
14
今わたし人生休憩中なのでノックをしても出てきませんから
18
また会える本気で信じた運命は幼い私の淡い妄想
9
新年というだけで湧く自分でもわからぬやる気に踊らされてる
9
ただ笹をひたすら食べてるだけでもうパンダは世界を平和にしてる
12
悲しみを空に投げたら雲たちは雨で流してくれるだろうか
8
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