親切と 言えば聞こえが よろしいが 中身はいつも 穢れていれば
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誘惑に 自ら行かぬ ようにしろ 心に鍵を 下ろしていれば
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感謝して 平安であれ 地上での 暮らしにいつか 終わり来るから
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悲しいと 思うのだから 仕方なし 本人次第 気の持ちようで
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もてぬこと 感謝するほか ないもんだ 持っていたなら 身が保てない
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生き残り 賭けた人生 最大の ピンチを迎え 疲労困憊
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ホッピーの中身を一つ頼む君 僕にもひとつお願いします
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コンクリートのひびに滲みこむ雨水の今日の模様が示す運勢
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影になり残像になり夢となってここから消えてもあなたのこと 好き
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若さなど足枷でしかなかったな ガラスの靴も痛いだけだし
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我が家では爺ちゃん最強説があり最弱は常に僕でありたい
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かれなむか。漏れる光と子らの声そを眺めつつ踵返したり
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ゆうぞらもかえすことばもなかりかな 鳥の一羽を素描したらば
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その棘は孤独から身を守るため 太古のもみじ 捨て子ステゴサウルス
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目を覚ましのっそりと起き窓開ける冷たい空気秋が来ていた
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ここならばあなたと来ても怖くないプラタナスには目玉があるし
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窓震えあなたの声はここに来る開けてしまえば街しかなくて
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襲い来る兎のような風だった一心不乱に齧られた街
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父に母に 命断たれし少年のチンポはついにむけることなし
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彼方あちらにも咲いてるだろうか曼珠沙華 決して季節を違わない花
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空高く 飛び立つ蜻蛉眺めつつ 文字を転がす 31
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玄関に子らが集めた夏名残 向日葵の種蝉の抜け殻
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センセーは参列するのしないのと国葬踏み絵 あっ呼ばれてないの・・・
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眠いのに飲めない子ども抱っこして小声で歌うゆりかごのうた
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パイの出ぬ母では駄目と呼び出され暗闇の中行ったり来たり
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ススキの穂風に吹かれて白銀の波となり声吞み込んで揺れ
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母さんの心に息を吹き込んでとうきび炒飯食べよう好きでしょ
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言い出せず溢れ出してくこの気持ち そのまま捨てよう叶わぬ恋だ
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風が駆け無数のススキなびいてる今宵も魔女が物色に来る
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夕闇が 迫りて通る 細道を 急ぎて帰る 不安を感じ
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