Utakata
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梅林 冬実
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卯月夜 空に浮かぶはおぼろ月 満つるまんまる じっと見上げる
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長雨や 春をかき消し最早梅雨 お願いだから お日様見せて
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棘のある 言の葉ふれこの耳に こちらは人の心を知らず
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つまらない 言い草耳にし眉寄せる 人はこちらの心知らぬ
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春だよと 野に咲く花々がうたうから そうだねと頷き 共にみる朝日
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幾色の 飴玉手に入れ我は行く 制覇し荒野(砂場)の先ある 未来(戦場)へ
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薄紅に 染まる大空 春うづき 夜の短さ 日ごと感ずる
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月は満つ 音せぬ夜に横たわる 白絹の菩薩 両眼に似て
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春の昼 耳かたむけて 雨の音 しんと染みる こころにからだに
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このカレー 美味しいと君が言ったから カレー記念日 無理やり制定
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通り道 知り合う猫は過ぎ行きて こちらを見やる 私と同時に
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桜咲く 枝なりに続く蕾らに さあひらけよと 微笑みながら
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おりづるを 久しぶりにみて 日曜に 幼き日のこと つれづれに思ふ
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薄曇り せっかくの春 味わえぬ 日々に飽きて つくる桜餅
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晴れた日に 届いた手紙の封を切る 懐かしき文字は あの頃にとき戻す
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風に乗り 届く音色の たどたどし 洋琴触れて 日の経たぬ弾き手
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ゆらゆらと あかいろ揺れるグラスには 幻月のゆくえ しめす地図あり
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タロットに 祈りを込めてシャッフルす 君のこころの 在処たぐりつ
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カップめん 3分待てと誰かいう 過ぎてシャンバラ 広がりてゆく
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春雨に 敢えて打たれつ歩く道 露はいつしか はごろもとなりぬ
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コンビニの コーヒーひと口味わって 退勤まで こころの逃避こころみる
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ただいまと 吾子の声がし おかえりと 言ってほほえむ 時が愛おし
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樹々風がなで 音かなで 時きざむごとに 春めく住む街
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赦すこと 覚えて初めてひととして 生きらると感じた 若葉のころ
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ときをこへ 春雷に覚えるあのときの 君の言葉が この胸めぐる
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つくしんぼ 野原に顔出し春思ふ 季節はひとより 君が知るもの
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制服に 別れを告ぐるそのときは 君の未来を 必ずやささえ
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碧一面 浮かぶ白に春思ふ 太陽の輝き 日毎に増しつ
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深更には 鳴らぬ音聞こゆ刻がある 天女の衣や 天上の湧き水や
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あかいろが ぎゅっとつまった苺の実 摘まむ幼子の まなざし愛らし
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