梅林 冬実
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春のかほり 纏いつつも北風は  南へ西へ 縦横無尽に駆け散らす
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散歩道 脇にそっと咲く菜の花の  かほりにいざなわれ 踊るミツバチ
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ふりかけが 万遍なくないおにぎりは  あの子の手のひら 思い浮かべるに佳し
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夜眠り 朝も眠り 昼眠る  豪気な眠気が 腑に落つ三月
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チャイム鳴り 寝ぼけ眼で時計見る  何も要らぬと 寝息立て午後
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夕餉のリクエスト届き買い物の  予定あれこれ変へる昼
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長針が 7を過ぎるを待っている  定刻打刻 まだ浸透せぬ令和
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炎昼や 清水しみずにレモンひとしずく  身体にしみる とうめいなエナジー
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