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梅林 冬実
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風に乗り 届く音色の たどたどし 洋琴触れて 日の経たぬ弾き手
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ゆらゆらと あかいろ揺れるグラスには 幻月のゆくえ しめす地図あり
3
タロットに 祈りを込めてシャッフルす 君のこころの 在処たぐりつ
4
カップめん 3分待てと誰かいう 過ぎてシャンバラ 広がりてゆく
2
春雨に 敢えて打たれつ歩く道 露はいつしか はごろもとなりぬ
5
コンビニの コーヒーひと口味わって 退勤まで こころの逃避こころみる
4
ただいまと 吾子の声がし おかえりと 言ってほほえむ 時が愛おし
9
樹々風がなで 音かなで 時きざむごとに 春めく住む街
2
赦すこと 覚えて初めてひととして 生きらると感じた 若葉のころ
4
ときをこへ 春雷に覚えるあのときの 君の言葉が この胸めぐる
2
つくしんぼ 野原に顔出し春思ふ 季節はひとより 君が知るもの
9
制服に 別れを告ぐるそのときは 君の未来を 必ずやささえ
2
碧一面 浮かぶ白に春思ふ 太陽の輝き 日毎に増しつ
3
深更には 鳴らぬ音聞こゆ刻がある 天女の衣や 天上の湧き水や
3
あかいろが ぎゅっとつまった苺の実 摘まむ幼子の まなざし愛らし
5
オレンジが 水面を散らして 沈みゆく 燃える太陽 海は抱きしめ
3
むかし来た ファストフード店 今もなお シワしみ増えた 私らもなお
2
自販機の コーヒー落ちる音を聞く 夜明け前じき 明ける路の上
6
うつくしい 人は自身を美人だと 言わぬものだよ 同窓生よ
3
東風吹かれ 草花芽吹き 春を告げ 桜咲くころを 焦がれつつ待つ
5
実芭蕉よ お前はどうして こんなにも 旨いの甘いの美味しいの
2
夕立が アメジスト色に染まる日は 帰り道少し ゆったり歩く
4
なだらかな坂 上りきってふりかへり 菜の花とまる てんとう虫にご挨拶
3
珈琲の 香り楽しむひと時に 先人たちの かたりが色添え
4
春霖うるわし 朝のとき 窓越しに見ゆ 葉打たれしさまを
4
筍を 炊けといふから炊いたけど 腹持ちさせんと 唐揚げも添える
3
サバを焼き 白飯を炊き 御御御付 日本に生まれて よかったわ
7
みだれ花 とりどりの色 街に挿し 春の音色に 心躍らす
6
真白き雲 見上げて浮かぶ青空に 昔日の想いを 滲ます午前
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春の候 指先菜の花に染めてみる 好期到来 願いを込めて
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