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競泳用水着の跡は薄まって今年の酸素は風味が軽い
1
朝起きてたまごをふたつ食べました 生きて死ぬはずだった命たち
2
何もかも平等じゃない私たち 殺したら死ぬのだけは全部いっしょ
1
抜き取って本棚みたく仕舞い込み眺めていたい記憶があるね。
3
愛されない疎まれていると知りながらそれでも
月曜日
(
きみ
)
はまた来るのかい
3
哀しさと引き換えにされる交わりは私を生ける屍にする
0
クーラーが誰もいないとわかっても黙って冷やしてくれた心臓
1
ひしめきて揺るる文字列みえて来て不可解なる風吹きそむる章
1
なきことを想ひ追ひかけ繰りかへす主役不在の無言劇にて
4
努力ができないなら死になさいよと 全世界の美人に言われる
5
死んでゆくあなたの過去のことよりも 死に急ぐ今がよっぽど大事
1
人口比興味の数と思い知る文字の大河に叫び流れて
2
覆水は盆には返らないけれどまた雨水を貯めればいいよ
3
打ち上げて花よひらけとぱっと散り届かぬ想いとしょっぱい綿飴
1
純白の百合の花で飾られて死にゆくなんて僕の花嫁
0
「もう時間」僕らはこうして別れたんだ互いに笑って「じゃあまたね」って
1
今日の雨天の川へと流し込むそういう装置あったらいいな
4
誰のせい?それはあれだ、夏のせい。草に横たう女の肢体
0
血の垂れる
利鎌
(
とがま
)
のような月のせいで 握るナイフに力がこもる
2
若衆
(
わかしゅ
)
には狼が憑く道っぱた 村さの夜の儀礼だんべや
1
ムラついた狼男のその気持ち 全なる月見りゃ俺にも分かる
0
尻のような満月のせいで心臓に狼宿る夏のあぜ道
0
善悪のあいまいさこそ耐えきれず放棄する日を悪魔は狙う
5
声殺し君がうなずく姿見て 満足したとシーツに沈む
1
黄昏
(
たそがれ
)
に手を振ってくる 目を細め尋ねたる声 それは「
誰
(
た
)
そ
彼
(
かれ
)
」
1
日が沈み あなたがいないこの道に未練はないと 毒飲み干して
1
ひぐらしが雲指差し叫ぶよう
秋刀魚
(
さんま
)
の形のあれは秋雲
0
恋人がリアリストなのでわたくしは薔薇の花の花言葉教える
1
集められ 切られ 生けられ 捨てられる かわいいかわいい この花の名は
1
きみが語ることはなんでも楽しそう海の家で出るカツカレーとか
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