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荒れ果てし園の花壇をスコップでガリガツ拓くひまわりの夏
26
討ち取らん 怪し音めがけ 平手打つ されど空裂きて 我が頬着弾
5
許すまじ 夢路破りし 怪し音 祓い退けども せせ嗤う蚊
4
新聞の お悔やみ欄を一読す 欠礼なきこと吾の日課なり
15
天竜の 川の勢い 凄まじく 流石の橋も 本から崩れる
3
すかしてね 皮肉たっぷり はぐらかし それが逸品
M・ラヴェル
(
モーリス・ラヴェル
)
8
真っ直ぐに 道を行きたる 先達が われに遺した 自由と責務
10
十九回別の夏過ごしてきたのにさ 蝉のお陰で同じ夏みたい
6
花霞 急行列車が 遠のいて 遅めの春を 君と見紛う
3
好きだよね イカだけ何度も 頼んでる キミを見て言う 寿司屋の大将
2
棚の中飲まずに積んだルイボスティー 君が飲むって言ってたのにさ
2
ひとりきり奴豆腐に母さんが好きなミョウガを山盛りに乗せ
28
昇る朝日はデイライト、でも憂鬱になってさめざめと
2
カッターナイフ、傷だらけの腕、麻縄、擦り切れた首、総称は創傷、ただ悼む
2
個性と持て囃されるのは才能、病気と蔑まれるのは個性
1
母作る味噌汁いらぬとつっぱねた後悔するのは折り込み済みで
4
托鉢の僧侶の経に閉じた目を開き無心で白馬は向かう
14
真夏でも黄色い花がバテず咲きあなたを癒すメランポジウム
15
高々と赤き花満ち優しげに揺れて寄り添うバーベナは友
14
次々と白き妖精花開きまたフクシアに恋をしている
11
ベランダの草花たちを見る朝の静寂を抱きひと日落ち着く
16
今日夜空 またのお目もじ 時駆けて いく億年の 旅路の先で
4
皆刈られ更地となれどオレンジが今も目に萌ゆ鬼百合の花
16
いつも行くコースを逆で風景も変わり楽しきチャリの百キロ
14
鉄分も多く疲労の回復に良くてマグロの赤身を食みぬ
14
山頂でベストフレンドラジオから流れて友と笑った劔
11
ハンドルの両端にある角掴みペダルを踏めど牛歩の峠
12
キャバ嬢の連絡先を聞いたのに二度と行かない男の美学
3
汗かきて塩せんべいを食いすぎて水飲みすぎてまた厠行く
7
チョコパイを冷蔵室から出して食う涼しき部屋じゃそう美味くなし
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