降る雪に こうべ垂れゆく 菜花ゆれ 呼ぶ声絶えて 綿雪の里
9
友チョコよ みんなに渡したんだから キミのだけ ラッピングが少し違うのだけど
9
冬枯れの水墨画の窓 風流になれずただただ春が恋しき
12
いかに言はむ一夜の夢の寝覚めより昨日は冬ぞ今日は春ぞと
7
「落ちてたよ」 君が拾ってくれたから 文字も声も 消せない 消しゴム
17
宝石が 二万で買える 宝石は そのようにして 買うものなのか
19
帯にせる細谷川は春風に氷解くなり吉備の中山
6
ここにいるあなただけが永遠だと信じて手を伸ばし続けたい
4
道の駅たらいで売らる小めだかを   幼子目で追い その吾子の目を母は追うなり
13
同年代と心で思ってた若者が僕を敬うもうそんな年頃
5
もやが去りても残るほの白さ 屋根屋根の霜に薄日の差せる
18
しょいこんだ荷物を全部うちやってどこか遠くの町へ行きたし
7
金色は私に似合うから好きで、そのためだけに一位を目指す
6
児童画で 生まれて初めて 賞獲った! 小さなメダルに ドヤ顔映る
13
風呂掃除 朝食あさげの支度 優雅にし 子の起床から とき二倍速
13
朝起きて 子どもと猫とばば 寝息 安否確認 今日もいい日だ
14
お布団と少しの眠気と歌のあり 穏やかに過ぐ私の早朝
7
母と嫁誘ってランチお寿司屋の  一番人気は里芋まんじゅう
5
みどり児の手のひら程の温もりと小さい幸せあればいい
7
誰よりも美しいのはわたくしよ!水辺に競うフラミンゴたち
6
日光の降り注ぎたる綿雪の 結晶型の光を浴びる
6
雪とけしベランダの先に蝋梅の蕾ふくらむ春のこしら
9
日常は続くものだと思うのは 違うと学んだ年の始めに
9
一面に真綿敷くよな雪の朝そこだけ溶けてる桜木の下
10
朝ドラでアンパンマンをやると聞きドラえもんとのコラボと騒ぐ
5
漢字から平仮名生まれしことを知り初めて書いた あい は優しく
7
早起きし朝活終えて二度寝して 次の目覚めは妻子とともに
12
こうえんの 土管のとんねる くぐったら ひとついせかい おまえのかーさんちがうひと
8
紅に染まれなかったこのオレを海に返す洪水を待つ
4
このうたがはずかしいですあの人が見たらなんて言うんでしょうか
4