ねこたちの 保険に入ると決めたから 自分の保険を 多少削りても
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きっと君書かないでしょう私のこと 私があげた日記帳にも
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いい加減目を覚ませとのお告げあり ついにスマホの画面が割れる
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もう会えない人からもらったイヤリングを捨てるべきか飲み込むべきか
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猛暑日が九月になるも続くなりそれでも咲くや秋の七草
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教室の端まで離れてしまったねお願いだからまだ好きでいて
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同じだけ食べてはいても腹が減るカップヌードルついつい追加/秋だなぁ
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ドリンクと ポテトが半額 クーポンも メインが割高 足が遠のく
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流星がはしり弾けて消え去った夏休み恋帰省した君
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健診結果を神妙にみて理解す 平たく言うとまず痩せろ
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君よりも百倍多く散らしてる フランスパンのかけらを卓に
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挨拶を 無言で返す なんじらの  口か耳かを いてやろうか /毒詩
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欲深いのは僕の方、不条理なこの生をただ喜ばれたい
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よそおう 色付く葉より 錦馬にしきうまの  声を狩りたき 都は近し
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最果てのうだる晩夏の交差点父母思い自嘲苦笑す
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ビロードの垂れたる耳に聞こえけむ 涙の雫 落つる音かな
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遅めお昼 めかぶ冷そば ツルツルと 足りるはずもなく セブンのから揚げ(値引き品)
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ねこたちは おひるね・じかん あそんだよ おきたらオヤツ きょうは なにかニャ?😸
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心の灯 永遠となる 力あり
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まっ黒な午前3時の床を背に赤さび色の月を見ている
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野っ原はススキと野菊に覆われてアキアカネ待つ頃となりけり
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白と青境界線が溶けてゆく空見上げれば秋の始まり
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泳ぐ子の頭上を過ぎる赤とんぼプールじまいの余韻を残し
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蒼き蝶フジバカマ咲く山里へひらりと降りて羽を休めむ
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「要するに」と言いつつずっと語ってるきみの思いのたけ 天の河
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誰もいないエレベーターが好き きっと、空の先まで昇ってくれる
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朝イチの美しき声はキミだった! ひょいと現る小さなコオロギ
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涼求め 体温を床に残しつ 寝場所を換へて 夏を越す老犬きみ
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人生で 妄想時間 控除せば 有効稼働 いかほどか
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瞬きの 前後で世界は入れ替わり 泣けるつぶやき 見た気がしたのに
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