かろうじて秋の訪れ思うもの窓辺で羽根を奏でる虫たち
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徹夜明け世の中早くに回ってる配達バイク八百屋の仕入れ
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完璧なこの計算が狂うのは君という名の未知数のせい
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他人のアラ 探し出すのに 気を回し 鼻毛が出てる 鏡を見なよ
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他人様に 人気の声で 喋ってて 自分の声が わからなくなり
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救急の日 アンドロメダ瞬の誕生日 今朝のMy song ソルジャードリーム(と、夢旅人)
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目玉焼き きれいに焼けた グッジョブよ 今日もゴーゴー 前向きでいこ
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運命は決まっているの? そんなことない 生命の風を 吹き込んでみせて
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血圧計 しばらく前に買ったけど ねこのいる生活 いつ測ったら??(夜中に二、三度は起こされる‥😅)
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八割方 となりの屋根の 三角の 窓枠からの 月がまぶしい
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週休が5日もある身のけじめなる月金の朝の迎えのタクシー
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義父植へし老木なりたるイチジクの小さき実集めジャムにする朝
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話したい ことがあるなら そう言えよ 絡んでくるなよ めんどくさいよ
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名月に虫も魅せられさやけしに同じ月見る人を思へり
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雨上がり 夜空を照らす月明かり 涼に誘われ鈴虫を聴く 
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気づかずに 選ばれるため 詠んでいる 技巧に走り 本質を忘れ
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めちゃくちゃに ダンスを踊る 君を見て 俺も踊って いいんだと思う
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お前とか 君でもなくて あなたって よんでくれたね そこがすきです
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一等星になる夢が見えた夜 今が一番若いのだろうし
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さいごのひ 着ていた服を 洗えずに まだ焼肉の 煙がついてる
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清水さん  校庭走る僕のこと音楽室の窓から見える?
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さんざめく:森山直太朗の季語。光の枕詞でもある。
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偏見というレッテルを貼る性はいばらの道を作るさがなり
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心から思う誰かを知っている月にすべてを語ってしまう
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見つめてもずっと黙っているんだね月よ何故にやさしくするの
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動いててお喋りしてる藤井風絶滅危惧のあやうい個性
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筆ペンのナイロンの毛にショック受け結局「小筆と墨汁」を買い
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中一で路傍の石の感想文背伸びし過ぎて読み進めない
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若者が「推しがメロい」と言うたびに脳裏に浮かぶ「美徳のよろめき」
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夕立が 黄金色の稲穂を飾る 晩夏の路傍
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