公園の鳩や雀は人に慣れ無人のベンチが止まり木がわり
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寒さにも三年越しの胡蝶蘭 花芽をつけて光へ伸びる
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分断が煽る憎悪と偏見に呑まれちゃダメだ目を覚まさなきゃ
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原発の疑念残した再稼働あの福島の教訓生かせ
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街中で やっと見つけた ボクのオアシス銭湯 亡者群がり 今日は疲れた
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降り積もる雪よりしろいその頬に消えない傷をつけてみたいわ
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アマプラで 休日とんで 後悔も 来週ネトフリ その後ヨウツベ
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懐かしき亡母の甘露煮 金柑のたわわなる実は冬天に映ゆ
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ひらひらと雪舞い落ちる露天風呂 寒波さなかを汗ばむまでを
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人の溝 陰で油を注ぐ人 職場にもいて火種くすぶり
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常緑に紛れ飛び交うメジロ二羽 見つけて嬉し冬日向かな
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いつか君が地獄に来ると信じてるから 本望と言い聞かせてる 
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海の上 延々流るる鳥の川 群れなす気流いざ北西へ
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皿洗う私の対面(といめん) ねえやめて? ゾンビ映画を今つけないで?
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月が綺麗 貴方が示すその月は 三日月 満月 それとも私
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意識して声を覚ゆる冬ぬくし 風が優しく名前教える
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イントロを知らない恋の歌のよう 春がゆっくり時を奏でる
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いつからか 勝ったら負けと いう遊び ずっとやってる 勝つのが嫌い
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ジーパンの君しか知らぬ友達の震える喪服 薄い三日月
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草臥れたシューズを労る頑張れなかった駄目な私の代わりに
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巻き添へを食らふも 悪気の無き人を許し 運の無き事と笑ふ
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夕方に心をたくさん乗せながら鱗光らせ走る電車
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冷ややかな 世間の風に 慣れ過ぎて 生温い風 居心地悪い
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午前5時 うきうき顔で おしり振る 息子よ朝はまだ先だ
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野苺の 野で初めて 君に会いし朝 良きことで今日が 埋まる気がして
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肌色の 湯呑茶碗の底のおり 煎茶の香りが 瞼に触れる
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初対面 話していると 知るご縁 つながるつながる これぞ縁か
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有るものをつなぐ西から東へと俺は営業ひとのなか生く
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正義、愛、其の下に在る安心感 貴方も人にわらわれるのね!
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玩具ひと嗤う、幼くグロいおままごと。私はいいの、あのひとは駄目
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