青い春 花を咲かせた君となら 嵐吹きさし 逝別の友
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大人とは ちょっと利口な ふりをして ちょっと知ってて 偉そうにして
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大人とは 批判をしたり 裁いたり 意地悪したり なんでも貶す
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肉落ちる 手足も腹も 指先も 恐ろしきかな 癌かもしれず
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抱擁は愛の囁き止め処なく流れるときが愛おしかった
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プラスだと 思う人には ご勘弁 マイナスですよ 正直ですね
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が好きか」静寂を割るその声で私の心が振り向いていく
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指先で送る君への言葉たち どちらがはやい 新幹線と
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幼少に 給食残し 叱られて 今は完食せし 病院食
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もう死語か朴訥可憐なリリシズム出回るものにため息ばかり
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点滴の落つるは遅く 雲速し 窓はキャンヴァス 茜雲あかねぐも染め
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患いて 焔の玉を腑の中に 抱えし痛み 君取り除け
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病院の ベッドで独りひとり見る空と 今年最後のツクツクボウシ
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肝臓に しこりのあると 医師の言う 悪夢か現か あぁ藍染めの空
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寒がりなる蟋蟀こほろぎの歌 よみがへり 束の間の秋晴れ 歩を運ぶ
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疲れたら お風呂入って 眠りましょ コスプレ遊びは してもオッケー>成人式の髪飾りでてきたので、母の、赤の絣の着物を着せてもらいました😸💕👘
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一つこと終えると開くドアの音さあ迷わずに 見知らぬ街へ
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後悔が君を泣かすかただ心許してただけ只それだけと
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暮なずむ 茜の街は 人を皆 切なくさせる 家に帰ろう
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最近ね、意味もなく散歩してるの。 そうすれば君を忘れられない
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午後六時 土曜を告げる名探偵 娘と共に推理合戦
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血走る目お宝さがし奪いあい戦利品抱え財布が脈打つ
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失敗と偶然重なる実験室火花で爆発世紀の大発明に
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人生は 神に対して 帳尻を 合わせるために 四苦八苦して
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僕がすぐそばにいるよと遠くから想いを送る夕焼けの空
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問う者も応える者も絶えはててセミセルフレジ小銭を掬う
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紅葉の映える峠を二つ越え歌友まつ街の吟行会へ
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十月のあの日のことを思い出す小さな恋のうた鳴り響く
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どんぐりを拾う媼の声弾み童に帰り秋の野遊び
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元素とか方程式は要らんからただ短歌だけ学びたかった
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