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入学の写真を撮りし桜木で 今は蝉取り孫夏休み
23
ハリガネの剣先なんぞ ものとせず エサを届ける 鳩の風羽
6
駆け込んで空いててよかった助かった 駅のトイレに神様は居る
19
何気無く開けし
何時
(
いつ
)
もの
抽斗
(
ひきだし
)
の奥 あれほど探していた物が
25
難き日の話を聞きつつ向日葵に共に水やりひとときの涼
31
容赦なくジリジリ朝日は昇りけり日陰を探し早朝散歩
20
夏山に今し過ぎぬる夕立の雲より高き蝉の
諸声
(
もろごゑ
)
13
清
(
すが
)
し朝夕べの月の忘れものビルの谷間に月見草咲く
15
神風
(
かむかぜ
)
に夏の日ざしを和らげて瀬音も涼し
御裳濯
(
みもすそ
)
の岸
8
緑より黄色に変えし向日葵や梅雨明け空に光を放つ
5
岩木山麓のしらとり農場より「マニアックベジタブル」とどく土曜が楽しみ
3
微睡みて 昔の猫の 影偲ぶ 未だ耳残る 歩み音かな
7
空白み雀が鳴いている頃に起こさぬように不浄に向かう
4
大根を 分けて貰ひし 帰り道 思案巡らす 何作ろ?
5
今朝キミに 巻いてもらった 絆創膏 キャラ入りだけど 今日はこのまま
2
外灯の 光辿りし 畔道の 水面に揺れる
二番星
(
LED
)
4
楽しみは 妻が作りし白茄子の とろりと溶ける煮浸し一皿
26
当世は 夜の散策 叶わずて 影に伏す熊 恐れ歩めり
5
マラカスと バランスボールに カップ麺 深夜のアマゾン 危険地帯ね
3
あくびして チラチラ時計 見ているが 喋り続けて オチで笑わす
2
我が命洗濯よりも終わりたい目覚めぬ朝が来るのはいつか
8
青色のシートを持って走り去る風を演じた子が我でした
19
ふらふらと 一羽の蝶が 飛んでいる お前の相手は いるのだろうか
3
遠足の幼稚園児は十五人黄色帽子が守る道の辺
17
お辞儀から紫の葉が三つ咲く送り主へも目覚むカタバミ
13
ペダル漕ぐ為に買ったが銭湯に行けぬ恥ずかしスポーツショーツ
13
バーベキューセットが残る土手の端で強者達の夢見て呆れ
13
くすむ葉を切れば赤白花揺れて売れ残りには見えぬペチュニア
12
片付けが出来ずに踏んだ洗濯物 過ごした跡を消せないままで
7
陽の下は赤いが部屋で白くなる妬ける宝石ハックマナイト
9
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