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死ななくていいんだよって
理解
(
わか
)
らせて機械になりきってきた身体に
7
今日もまた足を踏まれることだけが世間とぽくのコミュニケーション
10
恥ずかしいことを平気な顔をして書くのに役に立つね短歌は
13
五億年くらい生きてと願いつつきみをひとりにするのも嫌で
5
時経ちて
陽春
(
ようしゅん
)
謳
(
うた
)
う
最中
(
さなか
)
なり 飛び立つ
花粉
(
せい
)
が
黄金
(
こがね
)
に輝く
16
春浅し
日暮
(
ひぐ
)
るる時の 伸びゆけば 時計の針が 開花を進める
17
夕日
背
(
せ
)
に 友と語らう 三年間 淡い花びら 色染め濃くして
14
ぼんやりと曇った朝に赤みさす「いちごが香るチョコミルクラテ」
9
窓越しの 板の間に立ち 温もれる 足の裏から 春入りたり
24
半券が箱の片隅眠ってる不安な夜のお守りみたく
11
保育園 六年間も 行ったのか
生
(
お
)
い立つ
倅
(
せがれ
)
少し遠くに
23
悲哀とは 幸福たちの 存在を 証明し得る 唯一のもの
17
娘から投函頼まれ必ずと愚直に手で持つ言われた通りに
21
改札の傍の 焼きたてパンの店 匂ひに見送られつ 乗り換へ
29
この間、お葬式に参列した時に、セットしたアラーム。まだ残ってた。
5
名残香
(
なごりこう
)
道
行
(
ゆ
)
く
頬
(
ほお
)
は
梅紅色
(
ばいこうしょく
)
三月
(
みつき
)
の花嫁 夢にゆれつつ
16
元部下と 神田駅にて 再会し ランチ富士そば 思い出の場
28
老木の ひなたの桜 満開で パワーもらいし 五十二の春
31
昼下がり 息子が食べる ポテトみて 笑顔で突撃
0
歳の孫
26
贅沢は敵か素敵か 夜明け前のぼる眉月 見て思案する
12
東向き 窓ある部屋の贅沢は 明けの眉月 これに極まる
12
なんとなくよからぬことを告知する看板「今夜ここを掘ります」
10
どんなことしたっていいよ君だけは/割れたガラスと35円
4
あちこちの開花だよりが聞こえきて 心そわそわ春はマジック
17
限られた日々をカウントダウンとして儀式なるかなパンを
喰
(
は
)
む朝
8
もう君は髪をなくしてしまったからカメラに風がうつらない。
5
聴き終えたやさしい話に作り手もきっとと思う「ゆず、香る」 /深夜便ラジオ文芸館にて
20
朝からの雨もあがりてしめやかに空暮れなずみサンマが焼ける
8
日々のこと「気合で乗り切る」と言う君の小さきその身にどれほどの気合い
7
振袖の見知らぬ人の卒業をそっと祝える
他人
(
ひと
)
でありたい
9
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