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殴られて 言葉で死んで 半世紀 意味はなくても 夜明けと夜更け
12
コトコトと煮込む土鍋の蓋開けておでん登場君と笑む秋
25
蛍光のピンクの八重のカランコエ満ちて元気もあなたへ捧ぐ
20
朝の陽に羽を広げる白鳥の花の開けりシャコ葉サボテン
19
花枯れど茎の穂先に種を抱く膨らみ揺らす玉すだれかな
19
虫の音と 対話している 己など 消えてしまえよ 日の出の前に
12
根腐れで枯らして学ぶ園芸の底無き知恵に生かされり我
18
ラベンダーオイルを猪口に入れ炙る火はランタンで香の満ち揺れり
15
楽多き世の中なれど抱く種に土壌作りて明日の幸取る
16
動脈に 刃立てても 血は吹かぬ 二重三重 布を巻き付け
7
世を恨み女を憎み身を嘆きそのくせ欧陽菲菲が好き
10
立てど閉ず釣鐘花を良く見れば芙蓉と分かる瀬の端の夜や
17
こっちにね 視線を送る 彼女にね 妄想をした 記憶焼け焦げ
12
そこそこの自信で愛しちゃいけなかったか 誰といたってきみは不幸せ
6
ハンケチに包んで有袋類のごとく 胸元でわたしを守って
8
ひとり相撲 女のくせに
5
夜風が運ぶ祭囃子と虫の声浴びながら涼む 明日は大祭
7
生前の母が教えし「ごめんなさい」たった六字の至言なりけり
14
生前の母が教えた「ありがとう」たった五文字が命を紡ぐ
15
親ガチャに言葉の尖り感じつつ天和の者確かにおりて
7
乱視用レンズはずしてぼやぼやに見えるあなたは幽霊じゃない
8
我が子より孫愛しいと他人の言う阿呆の私に預けてならぬ
24
性別を聞かぬ内から男の子母性の勘は時に外れる
27
夏色は足早に行く空気には涼しいねから寒いねにバトン
27
君と行くカフェはいつでもどこででも 私の前に君のパフェ来る
10
夕立のぺトリコールに背を押され 雨宿る君と相合傘
5
友がため 土産買えども 腹に消ゆ 我慢すべきと 思いしものの
8
行楽のスケジュールまでAIに決めてもらうは味気なきこと
9
戻らない時と心に気づく時共に歩んだ日々はかなたへ
6
明日から シルバーウィーク
5
連休 迎える方は 羨ましいな
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