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そんなには期待しないけど「ガンバレ」と小さな声で応援してみる
7
戦後とは女性参政八十年女性総理を見る日が来るか(十月二十日)
6
抗癌の谷深くとも花は咲く霧ふる径を歩き始めむ
27
鎖めく日々送りたる友の口
大空
(
そら
)
を飛びたい夢を語れり
11
我が
愛猫
(
きみ
)
は 小春日和の縁側で 惰眠むさぼる夢見てるらし
17
百八と九十七の二人いて 教えられてるどう生きるかを
17
わがままと主張の狭間六歳の 訳のわからぬ少女の怒り
18
いのちある ことがなにより たいせつで そのほかのことは 二の次である>ねこたちの寝顔みて
19
かわいいっしょ うちの娘なのよ スマホ見せ うちの娘二十歳で キャバ嬢やってて
5
ひとりより ふたりのほうが さみしいと 言われた俺は もっとさみしい
9
波乱かと 予想をすれば 堅くなり 難し過ぎて 熱くなります
3
この人は いろんな引き出し 持ってるな そしてだんだん 引き込まれてゆく
5
ぬる湯にて ゆっくり下腹部 あっためよ おいでになったものは仕方ない
14
親の髪かくれんぼする白見つけ 時は等しく寂しさを撒く
14
もう一度 死に際ぐらいはこの生を走馬灯として繰り返したい
8
暗がりで踊るクィアなる羽ばたき 見ていて/見ていろ 灰になるまで
5
「さようなら」最期にそれが言えるなら 何も言えない死に方は嫌や
7
瑠璃紺の サテンの生地に 縫いつけた 銀糸のような 秋の星空
31
血を分けた兄弟なんているのかな?みんな誰かの生まれ変わりよ?
8
言い過ぎて頭がおかしくなってくるポイントカードお持ちでしょうか
23
無謀だと思う険しい山にこそ この身を焦がす讃歌の想い
14
長袖の出番はいつか?と太陽に 先週までは問うていたのに
15
私は関数プログラム 連綿と続く社会のコードとなりて
4
積み上げた資産信用 オールイン 死んだら嗤え この熱に賭け
3
街路樹の銀杏拾うかためらって見ないフリして七年の秋
32
寒空の下でスマホと睨めっこ何度も止まって直して詠んで
20
革命は情熱だけじゃ実らない皮を被って亡者の側へ
9
夏空の残滓を食めば秋深し在庫限りのナス漬けが照る
13
花王
(
はなおう
)
とするりと読めたド阿呆にボタンピ煎じてペオノールとす
2
子供らと過ぎ行く暑さ見送って帽子は眠る秋雨の中
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