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静けさや倒れ骸と墜つ櫂やコートに上る陽炎ぞ揺る
5
梅の実を洗って乾かし甘やかす、できた蜜にて我甘やかす。
8
何もかもうまくいかない、日々辛い。せめて涙が出ればいいのに。
15
耳澄ませ 夏の音聴く 蝉時雨 合間にごとん氷落つる音 /製氷中
23
油淋鶏 たっぷり作る 酢の味が 暑い夏には 食欲増して
25
夢でさえ願うは一つ灼熱の炎に焼かれ何も残さず
4
きっと爽 スーパーカップと 言ったのに そうじゃないのよ エッセルなのよ
8
駄菓子屋に差し出す小銭はひんやりと百円分の永遠下さい
5
プール出て真夏の外気触れたならあっというまに涼しさ消える
15
うすい地に孔雀の羽の舞い散るを描くは空の淡い水墨
12
空歩け 涙落として 花咲かせ 貴方が私で悲しまぬように
7
蝉の羽化宝のように持ち帰る 子の手のひらで命が瞑る
20
蝉たちはシャウトの連続ロックだぜ君はロックを聞かないけれど
6
蝉がまだ寝ぼけた朝にネット揺れアルゼンチンのサポーター沸く
5
叢に枝を這わせて野いちごは夏陽纏いて赤くきらめく
28
抹茶ラテ 提供そのまま一口 自己責任に顔しかめつつ
7
君歌になぐさめもなく黙すわれせめてお茶でも点てさせ給へ
7
蒼天 遥か遠く 我が身小なり 雲あらば掴み 天へ登らん
8
梅雨が明け祭の前にこの暑さ 世の中どこも危険がいっぱい
16
採れたての野菜で作る肉じゃがや新鮮なれど生では食えず
7
匂い立つペトリコールと土の香と強き雨音心鎮める
22
はやくして問題用紙今すぐに埋めてしまえば夏に入場
5
カフェ出れば雲は厚くて灰色に 節々が言う雨が近いと
26
咲きつゝも 散る
浜朴
(
はまぼう
)
の
一日花
(
ひとひばな
)
若くて逝きし人を想へり
20
完成す ゴーヤカーテン オマケ付き 初採りゴーヤで チャンプル味わう
20
蛾と蝶は似るも扱い差が有りて己を見ればおそらく蛾側
9
同い年の十五は若く見える子が遠目に見ればそれなりだった
20
ETの黒ティー濃厚アイメイク寂しささえも可愛くなって
7
鎖樋
(
くさりどい
)
滴り落つる
驟雨
(
しゅうう
)
すら 地に安らるる 夢を見るのに
10
扉
開
(
あ
)
く向こうに何があるのかをおすまし顔で知らぬげに夏
5
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