もしきみがいなくなるなら共にゆき業火で焼こうアップルパイを
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一日の 時間等しく 降り注ぐ 如何に過ごすか 思う間もなく
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春思い  三寒四温さんかんしおんの  よんを待つ  来れど来れども  七寒零温ななかんれいおん
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理不尽りふじんな  孤独こどくかす  看護かんごの手  胸襟きょうきん開き  きずなしん
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激変を 扇動したる 人もあり 嘘も方便 決壊防ぎ
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横になり  指先ゆびさきてて  持つスマホ  時におもてを  強打ごうだしにけり
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珈琲コーヒーと  紫煙しえんたゆたい  僕の城  午後より仕事  生気せいきけずるる
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幸運が 転がり込んだ 曇天下どんてんか いっぱいに咲く 初桜
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細平さいへいの安きを鎖ざす鈍色の雨となりぬる瞬かぬ星
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母親が 俺の髪の毛 まさぐって 666の 印を探す
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駅降りて 人々は散る それぞれを 待つ暖かな 灯りを求めて
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きみの眼にうつる世界が美しくあれと希いし朝のひととき
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あの人はブラックコーヒー飲めるから、私は微糖を飲んで追いすがる。
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幕下の五枚目までは上がってた 郷土力士の引退を知る
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小さい頃こわかったことはいつまでもこわいと知った叔母さんの夢
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今はまだ他の楽しび知らねども 新芽のやうに伸ぶるてのひら
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夢見草 会わせてくれよ あの人と 優しさ溢れ 満ちたあの人
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名も顔も知らぬ同士を結びをる ネット社会の いいねの絆
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うつらうつら一反木綿の擬音にて春の妖気を連れ飛び廻る
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亡き祖母の写真を入れたお財布が、こぼしたビールで濡れてしまった。
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土手沿いに開花3輪見つけたり 長い眠りの 心地よい目覚め
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春が好き 三月が好き 今が好き 花粉症には申し訳ない
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わたしって最強なんだ今だってそう生きているそう生きている(だからあの子も、なんて言わせて)
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テレビ横デジタル時計置きながら後ろ振り向き壁時計見る
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若き色 劇的なるも かろき音 どこにあったか緑が丘よ
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たまさかに友とあふ日にくたびれし葱と歩けり古着など着て
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巣立ちゆく園児、生徒に大学生 ひとまわりまた大きく育ち
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霜柱立たぬ乾いた冬を終えやっとと思いの春彼岸入り
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思い出は 巡る季節に 風化して この春消えた 君の面影
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歩いてもバスでも2キロ今日は街のご機嫌うかがい駅まで歩く
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