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真実は 清い衣の 俗物と 穢れた服の 聖人かもよ
2
いつまでも 猿の子孫と 教えられ 信じていては 虚しいばかり
4
つゆじもの 玉緒の命と はかなげと 消えゆく灯火 かげろうか
6
一人ずつ 目を見て話せ 生きている 神の子供が そこにいるから
4
くさまくら 旅行くつねは 心なり ひしゃくも片手に 伊勢にとゆかん
9
現実に どっぷり浸かり 自慢する 同じ世代の 爺の相手
3
短歌とは私にとってセルフケア 職場の苦痛忘れたい夜
21
あまとぶや 青空ゐぬいて たかはずれ 雲を狙いし 終わりつねらむ
6
みづどりの 落書がはいりし 鴨川に 三船も来たるや 人は恋しき
6
現実を 毛嫌いすれば 理想バカ 雲を貫く 梯子を上る
2
まだココア買ってないんだ いきなりの冬の寒さはちょっと勘弁
58
秋風に すすきが茂り
玉鉾
(
たまぼこ
)
の 道に行き人 影をみるかな
8
あれも嫌 これも合わぬと 言ううちに 何も手元に 残らなかった
3
これ以上危ない橋は渡れねぇわ俺はもう降りさせてもらうぜ
17
現実を 受け入れてれば もう少し 真面な人に なれたと思う
3
いはばしる 水面に移りし 我がすがた 飛沫が問うて いまふくかぞと
6
金色の 祭りに似たる実りなり 野に光満ち 風 幾筋ぞ
20
現実に 風穴開ける 方法を 探し求めて 諦めきれず
8
落ち込んで動けない俺に慰めの言葉をくれマウントも取る
12
現実を 知れば知るほど 厳しくて 何も言わない 少女のように
3
腰痛が治ってきたよ 湿布代浮いたお金で文庫を選ぶ
16
実家から 持ち帰りたる どんぐりの 実がカラコロと 秋の足音
31
柿熟れて 皮を剥かずにメロン食い かぶりつく秋あふれて溶けて
18
これまでの私 が私を創ってて ありがとうまだまだ頑張ってくれ
11
職場では悪口ばかり要らないよ もっと豊かな時が欲しいよ
14
真夜中の通りを抜けていった音 車だったかそれとも風か
15
音階に色があるのと言うのなら はじめの音はよつ葉の緑
16
憂き事も手を動かせば忘れると 母の言葉に倣い編み居り
30
部屋着かも寝巻かわからぬこの服の冬物のやつ箪笥から出す
10
でかくてしょっぱい玉子焼き 黙々と作りたい夜 食べずに寝る夜
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