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気付いたら戻れないから今はまだ触らないでね夏の夜の恋
8
手の甲に脈が浮くときぼくたちはみんな生きててみんなさみしい
12
君からの最後の言葉を持っていく 星のきらめくここにさよなら
8
はやばやと「冬が来ます」と雪虫の訪いくる庭にクレオメの咲く
33
あなたとの記憶は全部あの夏に預けて僕は日々に帰るよ
11
風の誘いにゆらゆらと 萩の花房頷きて 秋のはじまり
21
ご祈祷の
間
(
ま
)
もすやすやと眠り居る
愛
(
いと
)
し命よ健やかなれと /お宮参り
31
死にたくてたまらない夜の散歩道 このままきみを殺してみたい
7
直島の黄色い「南瓜」を食べました、揺れるフェリーで手を繋いだら
21
演歌好き娘から詞を頼まれてやっぱり曲は星中浩二
21
彼岸花 赤く染まつた 掌で 『こちらへおいで』 手招く招く
6
うさぎさんのアイマスクなければ寝れないと三歳の孫婆を困らす/連休始まりました
16
浅葱色
(
あさぎいろ
)
の 空、ロゼワインに 透かし見る
碧
(
みどり
)
の瞳 物言わぬ口
25
青空はあいつの免罪符だから夕日は早く空を灼いてよ
7
部下からの 夕焼け写真 メッセージ たまには空を 見てくださいと
28
雲に乗り 遠き異国の亡き父を 訪ねてみたし 空澄みわたれ
30
食べすぎて夜更かしをして本読んで秋好きすぎて不健康なり
16
夕闇の熱冷めやらぬステージのジャジーな調べに星集まりて
9
1
人寝のダブルベッドは広すぎて少し真ん中寄ってみる夜
14
露天風呂 入りたかった けどトドが
10
人位で 占拠してたから
11
お彼岸の帰省 遺影に手を合はす 微笑みし和服姿の祖母
30
校門で 「また明日ね」と 何度目の 保証書のない 未来を契る
14
jintokushadaremogashitausonohitonouranokaowatadanogizensha
6
台風も紛れ飛びくるミサイルもショート動画の海に溺れて
7
真っ白に花びら開く曼殊沙華凛々しく立てり鉢に一輪
15
汚れてはいないだろうかその肌に触れる前殺めた恋の血で
8
鹿児島の 焼酎バーで しっとりと おっさん4人で 昔を語る
21
思ひわび
上
(
うは
)
の空なる浮雲に
倶
(
たぐ
)
ひて去らむわが身ともがな/擬古短歌
6
障害を 抱えた息子を 育てつつ 苦労ねぎらう 我と友二名
25
玉津島神の恵みの尽きずあらば立ち返るべき和歌の浦波/擬古短歌
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