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台風前 多摩川・野川 出逢う瀬に ケータリングの 上りはためく
7
通院の妻の迎えの駅名が今日のふたりのデートスポット
21
いわれなき執念深さ思い知る 脂漏性てふ湿疹九年
14
ひいじいのこと孫が問う 九歳へ 『怖い人』とだけ 他に何もなし
11
リカバリーティーシャツ着て寝たりけり良くなりし身の気持ち何とか
5
秋風が 受け入れること 促して 寂しい夕日 いつか綺麗に
5
顔洗ひ目覚めゆく吾身を起こし崩れ落ちたる魔女の一撃
7
待ち合わせ 走り寄りたる 改札の 君と出逢へる 台風前日
7
庭を観て 廊下に二人 座りおり 咳込む君の 背中撫でたし
14
地図指して人差し指の長き爪優しく包む導きの声
7
台風が来ているけれど心配だ 被害のないのを祈ってます
6
彼岸花護国の杜に秋を添え雨に薫るは金木犀か
17
しんしんと乗かる白雪残り柿 鵯ついばみ冬至れり
5
この花の 花びら飛んで 十六夜へ 全てが映る 水の鏡へ
5
神の子の息子宮島大好きと思っていたら電車大好き
29
ぬるかろと涼しかろうと九月吹く風はさみしい稲杭の立つ
28
雨日向池の鯉には変わりなし餌を寄越せとお口パクパク
13
tensaiokowaitoierusoredakedeningenrashikuikiteiruhazu
10
君の句の気になる言葉見つけたり「今で良かった…」辛くなるから
19
雨やさし離れたふたり包み込むわたしにやさしあなたにやさし
16
台風の上陸見越し 行楽は行かず実家の ギョウザパーティー
29
確率が 50%の 雨予報 誰も言わない ほんとうの事
5
土手を越え水かさ増して彼岸花 今が盛りで居場所なくして
19
七時前大砲が鳴る雨が止む 催しがある雨が降っても
7
行き先もGoogleマップに迷わされ 開演時間の次の日のお茶
6
放置車の 報道思わせ 身の危険 過る恐怖を 逃れ夜が明けた
10
薄暗き 部屋に雨音 聴きながら 猫を胸抱き 虚ろえる朝
16
あずまやの先客の目は動かずに天井にいた虫がぽろりと
10
ありがとう そんな些細な一言で関係性が曲がってしまう
14
久しきに 声こそ聞けり また見むを 心にかけて 待ち過ぐ日々よ
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