まだ何を言うか覚悟もしていないけれどあなたを呼び止めている
20
「あっ」といい「えっ」と振り向く見上げれば 遠く遠くに銀河鉄道
7
お相手の第一印象良くあれどどこの辺りで嫌われるのか
18
好きになる。心の底を見たくなる。見れば何かが覚醒をする
18
知ってれば 理解深まり 良いけれど 知らなかっても いま知ればいい
5
スキマから確かに聞こえる僕の音 積み上げたものぶっ壊スイッチ
4
トイレとはトイレじゃないと知るきみの世界にもっかい戻ってみたい
4
夢のなか狂おしいほど咲いているまなこの花が暖かかった
5
顔と首 塗った残りの乳液を 無限に吸い取る ヒジヒザ砂漠
14
むりくりに過去形にした恋のことたまに取り出し光に透かす
13
仕事量?寒さ?年齢?悩んだが 美容液だけで解決なのか
10
帰宅後に顔が元気で驚いた 美容液代えた それだけなのに
16
仕事終え 賑わいよそに家に着く きっとあそこはなにもない ここにもなにもないけれど
5
閉じたまぶたをなぞる指つめたくておいしそうだし齧ってみたい
7
浄水器効き目調べてふと思う人を調べる試薬ないかと
10
本当に欲しいものだけ見つからず近所のドンキは人生の様
9
シャウエッセンあゝシャウエッセンシャウエッセン君を想ってまた焼いている
14
怖くても誰かのために立ち向かう強さを人は「勇気」と呼んだ
13
遠くから曲がる間際に手を振ったいい子も今は還暦迎え
21
支えられゆっくりゆっくり散歩する 懸命に生きるキミは励みだ
43
昼も夜もひたすら眠る十六歳(愛犬) 「散歩行くよ」とそっと抱き上げ
32
初々しききみが渡ると憧れるぼくが架けた七つのブリッジ
6
午後の癒やしアーモンドチョコレート 丸くてつやつやでコロコロ 転がって隣のデスクの下に消えた
4
曇りの朝が好き 裁きのひかりが昨夜の罪を暴けないから
8
トミカよりかわいく見えたサイレンの光っていない警察車両
11
天国の門で伝える言葉ありこの世ではもの云わずに生きてきたから
14
今日のこの 星の並びを またいつか 観るのだろうか 君と一緒に / 過去詠再掲
36
寂しさが刻印となり離脱せよぼくがはじめて悪を知った日
15
寝ても寝ても眠くなるのは年齢な のさそれが還暦すぎと言うもの
10
「お入んなさい、さあどうぞ」縄跳びに入るとそこは無限のTSUTAYA
8