然らばと君があだこと言わへども我が心中弱りもぞもする
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ぽつぽつとカタバミ生える通勤路黄色が元気与えてくれる
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スコーンが奥歯の裏についているミルクで口を濯ぐか迷う
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而今とは今この瞬間の最大化つまりロックの精神なのです
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「水曜日のネコ」はあんまり保たぬので ちょっと2本目そっと手が伸び🍺
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2年間 ずっといい夢みれなくて 現実さえも悪夢のようだ
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冷房の試運転は明日する何ならそのまま少しつけとく
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今日会える? 半年ぶりに 既読つき 振った女に 予定きく君。
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下手糞な おまえ付き合い、我慢する 俺の10年返してくれよ
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半額のコーヒー豆に魅かれて歩いてく吾欲す豆対象外也
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浅草寺うろつく人は雨の中濡れてまでなお幸せむすぶ
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死の覚悟 恐怖の末に 浮かぶのは 辞世の歌 考えないと
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陽春の軽やかな風 新緑のけやきを抜けて吾の心まで /花粉ほぼ終了
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ゴハンたべ しあわせそうに ねむるねこ 耳をすませば ちいさな寝息
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濁世の怒りひがみにとり憑かれ般若となりぬ愛し我が妻
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凶暴な陽を避け陰にへたり込み 見知らぬ犬と 壁に張り付く
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威嚇する 身体が泳ぐデカい服 舐めさせるかよ 私の道で
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後輩に教えてもらった初短歌わたしの言葉を紡ぐときかな
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二年目へ進化した球 動じない 試合にファン熱き応援。
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君の手を掴もうとして空を切る 行ってしまうの土砂降りの中
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Love is all 緊張高まる各国が抑止力として保有する愛
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久々に 集いし友と 呑み交わし 花見の如く 賑わいし店
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月も喉も枯れて吐息だけが残る夜だったね 貴方と居れば
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ひとりきりの嵐のよるが明けてゆき窓に無数の手のひらの跡
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立ち入りが禁じられていた父の部屋 きょうの壁に咲く孫の折り紙
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温かな、あなたが淹れたコーヒーが筆を取らせた。冬の終わりに。
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言の葉紡ぐあなたと共に私の魂を描いていたかった。
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詩を作るあなたのそばで花を描く。美しいものを受け取ったから。
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ほろよいは私の中のレトリック梅酒ソーダで乾杯しよう
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手のひらを 雲にかざして 消え去れと 心で思えば 不思議に消える
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