青空に眩く白く ユキヤナギ 公園の一角 雪降り積もる
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あやなして ことばきらめく 幼子の いとど小さき 綾取りの指
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枝先に 萌黄色のちさき若葉 心細げに 春風に震え
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東風こち吹かば 思ひ起こさむ ありし花 いくとしの春 つまと見しかな
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支持率が上がり選挙に勝てばいい 大義名分? 要らんイラン戦争
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咲いてやる相思相愛の大輪の背景たちの園の中では最近を陣取る貴方のアンスリウム
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東京の 開花宣言 ぼた餅を 食いつつ聞けり 中日(ちゅうにち)の前 /3月19日東京開花宣言
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許さない方がいいと知るされど「いい」とは一般的と云う意味で私は呆気ない程きみを
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隔年に 二つの社 入れ替わる 祭り一つに なりて衰う
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白梅の 花びら浮かぶ 柄杓より 水琴窟に 水注ぎけり /四季倶楽部京都加茂川荘
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前栽を 掠めし風や 松が枝の 雪揺り零し 行方知らずも
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陽温かか 風緩み 空の碧 薄墨流し 霞かかるや   陽に映え揺れる その影ひとり
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笑わせてやろう恩着せ語れども妻の笑顔に実は癒さる
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恋じゃなくていい貴方の好意を待っている明日のごはんはおそらくまずい
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梅聞かば 照るやたちばな 春夏しゅんかあれ 萩こぼる秋 ゆき花咲かむ
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イヤホンし  職場でナイツ  ちゃきちゃきの  時を忘れて  勤め終えたり
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御贔屓ごひいき老舗しにせ 畳まれ スーパーであがなひぬ 牡丹餅を供へり
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字余りを 寄せて集めた 路余りに 君の心を ひとくち頂戴
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都合良く見えることだけ吐き出して そろそろ季節のうたでも詠もか
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ごほうびのシールもらいし子は「はって」から「はる」を口にし三月
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通り道桜の有るたび確かめる開花宣言聞いた次の日
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春宵に 月がきれいねと 伝えたい あの月にいる うさぎと君
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てのひらの 千年ひいな お内裏の 右の橘 左の桜 
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寝違えた背中に湿布貼り終える 明日十時の孫を待つ朝
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剃り残しあるわと君は手を伸ばし指先頬にさわと触れたり
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まほろばの春の国ゆくこどもらに二輪三輪はなの寄り添う
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飯くれと絡みつく猫足元にこんがらがって歩けもしない
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朝の卓 卵とパンと 珈琲と ラナンキュラスの花言葉を
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ベランダのチューリップ今朝咲きそろい 孫は晴ればれ卒園式へ
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眠るのも怖くはないね、この蜜が悪夢を溶かすお薬ならば
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