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人生は棺桶までの暇潰し終の棲家の墓石磨く
22
君早く忘れ去りたい無意識の夢野で君を抱きしめるため
8
抱き枕 一個じゃ足りず 二つ買い 眠りし吾の 夜は長けれ
7
なぜだろう世界はとても優しくて…優しくないのは私のほう、かな。
11
共にした時間は少し長かった。君にとっては無駄であってほしい。
4
かのひとも見まほしきいま ひんがしのやまのはそめし宵のむらさき
16
自転車イチョウ並木をひた走る落つ
銀杏
(
ぎんなん
)
をよける
台風後
(
たいふうご
)
12
久方に お目見えせし 秋月の 稲穂かしづき 風と夜宴す
10
私には『あいらしいひと』だけれども伝える言葉は「かわいい」ばかり。
4
猫ヲ見ヨ リボン追いかけ水を舐めカリカリ噛んで香箱で寝る
5
曼珠沙華 紅く燃え立つ 墓の横 彼岸の空も 夕陽に染まる
32
夫
(
つま
)
の分 お昼を追加 五連休 地味に頭を 使う労働
21
近くてもいつも遠くて点と点重ならなくて君の影を踏む
11
黒縁の君の硝子に反射した蛍光灯に嫉妬している
4
そわそわと垂れる前髪揺らしてるコーヒーゼリーの解体工事
6
前触れもなくて変わりし秋空はまるで昨日のあなたのやうで
6
猫の手が解ける君を実況中 包丁を置いてにゃーとひと鳴き
8
ふと君の手を握りたき衝動を陳列棚の林檎が嗤う
16
karinomamatookunosenakamiokurebanamidanokawarinimugonnoshisen
7
風の中強い西日に弾かれてゴミ舞うように散る赤とんぼ
22
道すがら 突如パンクのママチャリを 押しゆく
吾
(
あ
)
の背に 無慈悲な陽射し
28
墓参り曼珠沙華咲く
野路
(
のじ
)
の果て青い山並み峰の白雲
14
蝙蝠
(
こうもり
)
がアナーキズムのように舞う夕まぐれ あなたを奪いたい
13
金色(こんじき)の 垂り穂を見上げ 在りし日を 惜しみつつ居む 緋の曼珠沙華
19
吊るされて 日にさらされて 苦しげに 粉(こ)をふくならむ 軒の渋柿
22
白妙の領巾(ひれ)のやうなるエンジェルの滝見えて来つセスナ機の窓 /エンジェルフォール遊覧飛行
13
toushinniutsurusenakagamichishirubechirumademoyaseasuwomisuen
9
雨上がる 畑の中の あちこちで コオロギが鳴く 彼岸の朝よ
36
夏の果て 空碧かすみ 陽優しく 何をか思い 陽ぞかげりゆく
11
黎明に酒傾くる貴女には 我が手届かじ長月の雨
11
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