次男坊じなんぼの「父さん元気?」声聞きて夫も私も嬉し父の日
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甘いのに焦がれるような窓際でせめてほろりと崩れてあとは
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珍しく「暑いの嫌やな」とふ夫の衰え案ず 真夏なつはすぐそこ /明日35度予報
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薬局で 一葉いちようさんのピン札の お釣りでてきて 使いづらいわー(レア物?)
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夏を前に身体をしぼり体重を落としておきたいやる気だけある
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似ていると気づくが最後猫たちと同じシールが使えず残る
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すくすくと陽のもと育つ劣等感 針で刺したら破裂するはず
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バカ舌か釜がいいのか悪いのか備蓄米とか気にせず食ってる
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経験を したのに同じ 傘の下  護られるはずの いのち 時雨て
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愛猫にれるぬくもり 体温と 甘えてくれるその優しさと
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あのころに残した文字を拾わせて 色もかたちも違っていいから
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アイス溶け波音変わるからどうか時間よボクらを追い越してくれ
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「生涯」は太宰的には恥多くわたし的にはヤニ多いこと
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いつぶりか見慣れた顔と夕食を 別れた後にまた蕁麻疹
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夕のの刻める影の鋭さは 黙して示す 又の日の熱
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四間道の 古風なお店 カウンター 貴女と二人 夢見心地に
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見ないため 見せないためと 見せるため 必要のない眼鏡を掛ける
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晴れた日の ヨットの見える イタリアン 貴女と夢で語り尽くして
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もう二度と逢えない人を想うこと 紅茶を注ぎ口ずさむ歌
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突然の雨に二人は目を合わせ 同時にひらく傘がぶつかる
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待ち合わせ 色味の似てる バイスサワー 紫陽花見える 窓際席で
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エアコンを使うかどうか迷う宵30度前後は悩ましい
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雨音に包まれながら目を閉じる 雨のメロディー音符が踊る
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見られぬと 思った梅雨の 満月に また会おうかと 私が誘う?
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他家ひとの庭原野化憂う我が庭も今年になってやっと草刈り
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じっとりと今年の夏がやってきたてのひらにのるギアッチョがいる
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君の居るまろやかな春散らないで安らかなまま眠りたいから
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十年に一夜だけ咲く花の種に水をやるような人生だ
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鎖を二本引きちぎって 私の脚二本でまずは立ちたいの。
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急くぼくのてっぺん撫でるアンダンテ街灯たちの過保護なリズム
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