情報にしばき倒され混ぜられて歪んだところ新宿マチは
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タワマンの地下を通るよ揺らされて上を見上げて (自給UP!)
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健気にも一輪だけ咲くタンポポや まわりの葉っぱ子達は仲間じゃないの
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先生に優しい顔で諭されるそんな恐怖でメトロ東京
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ハモニカハーモニカの音色響けり保育園 懐かしき音 郷愁誘ふ
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そよ風に 桜舞い散る 公園で 君は踊り子 僕は見惚れる
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とりどりの宝石色にうずもれた夜街を照らす天の六つ月むつつき /近視&乱視
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宇宙には他者がないので 宇宙には意味がないけど本当だろうか?
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カブト虫そろそろ道具揃えだす息子もなんか忙しそうだ
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まあなんて事なのと言う叔母を見て満面の笑み甥の合格
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色ガラス使ったコップ手造りの職人の技切れ味スッと
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川べりを歩む足下影が伸びもう川面まで紫になり
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とりどりの色紙遊ぶ子どもたち参観の日も晴れて良かった
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見ず知らず声かけられた女性から道を聞かれて残念な気に
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伸び代がある年頃と言われたりあの大木の如くなれれば
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停車中バス運転士がつぶやいた「もうダメだ…」が車内に響く
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だらしなく着崩すパンツダンサーのカッコが良いと思う思春期
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流麗な音が流れて窓ガラス風吹く音がかすかに聞こえ
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桜散る 卯月半ばにして 今朝は 寒暖差なく 夏服姿
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ああアレか父の呟き耳にして亡き祖母好きな干菓子を買いに
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銀幕の空に一すじ吹き流れつばめの跡は光斑ひかりの影か
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人により知人の評価まちまちで私も何と言われてるやら
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西インド諸島の愛におほらかにあこがれている花冷えの里
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恋なんてぜんぶ禁断許されてする恋なんて僕ら知らない
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いつからと聞くともなくてしじゅうから空の下なる屋根の上にも
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新緑の 山がこちらに 迫ってる ひと回り肥え 春本番に
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緑なす 遥かな山が ボヤけてる 春霞かな それとも黄砂
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新緑の 葉が透け見える 葉脈から 生命の鼓動 若葉の産ぶ声
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準備不備 並ばないはず 万博は 何時間待ち アホが運営
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俺のこと愛してくれる御主人は ペットショップに10万払った
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