亡夫(おっと)との笑いやちいさな諍(いさか)いさえも 雨降る夜は恋しく想い /雨の彼岸入り
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七月の僕から届いた朝顔を 母の時間が花にしてゆく
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私だけ真っ赤な夕焼け魅せられて キミの住んでる関東は雨☂
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散り敷いた極小クロス見つめつつ金木犀の香に酔っている
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扇風機まだ仕舞わずの活躍は部屋干しされた洗濯物に
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ねえ姉やお里の便りいつ絶えた5時を知らせる防災無線/赤とんぼ
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折角の 連休融(と)けて 雨の所為 湿った部屋に 落ちてる私
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鴉来てあーと鳴いてはしゅわしゅわと向き変えて去る何言ったやら
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一昨日もそこに居たなと女郎蜘蛛空にピタリと張り付く如く
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帰りたい そんな居場所が あるだけで ポッと心に 灯りがともる
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飲みかけの 珈琲(コーヒー)のなか 信条(ポリシー)は 澄みつ濁りつ 未だ苦(にが)く  
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白昼の時間を5秒だけ止めてバク宙をする自由の女神
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胎動を感じた腹に頬当てる僕を固める君の気紛れ
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影と見ゆ叫声の彼方紺藍の岩壁穿つ荒魂なり
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舌(ぜつ)に 吊る短冊零れ 秋風の 吹けども鳴らぬ 軒の風鈴
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会えない日せかいでひとりきりのよう雨はやさしくわたしをつつむ
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高校に泥棒指南の授業あり狸牛耳る首都の東京 /2026年9月16日大島高校教諭泥棒指南容疑逮捕
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物価高 神も苦しと 講費改訂の 知らせぞ届く 伏見稲荷より
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あなたには スゴい才能 感じるの わたしをイライラ させる才能…
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食堂で 魚をきれいに 食べるひと 自分の好きな 僕になっていく
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「出身はここ」とあの子が指さしたGoogle Earthに孤城がゆらめく
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滝という肺を広げる目的地オルタナティブな胎内の音
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睡眠と永眠を嗅ぎ分けられず夜にあやされ赤ちゃんは泣く
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生きてきた日々とこれから生きる日と合わせ技なり寿ぐ命/今日は朝から孫の相手
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階段の昇り降りにて手すりに手添えだしてから半年たった
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ため息で有様を見る仕放題(しほうだい)猫さんトイレ砂嵐あと
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風詠めど掴めず歩み擦れ違ふ人の心を秋と重ねり
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雲絡む山肌背負いこすもすと薄(すすき)揺蕩(たゆと)うそば花烟(けぶ)る/微風にて
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雨に冷ゆ朝 温もりを求め合ひ くっつく猫の背と我が膝と
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一首乞い歩めり野辺の彩りの多く心の迷う秋かな
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