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軒先に スズメ連なり 雨宿り 雨の大阪 よき風情かな
24
暑すぎて弱冷車避け乗り込んだ 車両に暖房いつのまに秋
12
何度でも 異変を見つけ引き返す 出口しかない駅の 入り口
11
君がいる もしや昨日と同じ朝? 平穏なだけのタイムリープ
10
軒並みに 色づき香る 金木犀 通勤路にも 秋のシグナル
30
お決まりのループを描く
他人
(
ひと
)
模様私に事が起こらぬように
14
皮肉だね 二人最後の思い出が 嗚咽混じりの別れ話は
7
大学ノートの裏表紙にさなえちゃんを描いたの♪鼻歌で今日/ちゃんはだめらしい
20
100曲の中から未練を引き当てて プレイリストのトッパーは峯田
9
涙目で帰路の道中聴いている 君に勧めたチャットモンチー
14
男でも女でも総理の仕事に差別はあらじ民への目配 をしかと
8
冬の木 枝の先に一枚の葉 君も秋に未練あるのかな
8
朝起きて毛布に包まるうちの子が またしもやけと付き合う季節
15
病院でほんの一時息をつく この一杯でまた頑張れる/ご本人にもご家族にもいい事がありますように
11
この歳になると唯一歌詠みまた スマホの歌読む事が幸せなこと
9
とろとろと只とろとろと眠いのは微熱のせいか 曇天のせい
28
「愛」という一文字書いて瓶に入れ海に投下し遥けき君よ
14
今朝は急に冷え込み秋本番か 老の身に辛い冬が想いやられる
11
どれほどの尻切れとんぼ重ねたら生を実感出来たのかしら
11
政権は交代しないする気もない託すでもない眺める政治
10
思うより冷えてた手首やふくらはぎ深まる秋にサポーター
温
(
ぬく
)
し
22
もう授業終わってるのにまだ砂鉄集めてる子の背に赤とんぼ
20
君魂
(
きみたま
)
の
導
(
しるべ
)
となれよ
吾
(
あ
)
の
歌
(
うた
)
よ
彷徨
(
さまよ
)
ふ
無
(
な
)
かれ
傍
(
そば
)
へ
来
(
こ
)
まほし
9
新月に煌めく星座雲隠れ 心待ちする流星見れず
23
ヘアブロー申し分なくキマったら今日の天気は一日雨で
29
会社より切り離されし吾と友 野毛の夜道で親思う我ら
15
言の葉の檻にあらずや三十一は姿見に詠む自己肯定感 / だから歌作するのでしょう
14
昨日まで ほぼ半袖であったのに 春秋コートを 焦ってタグ切る
21
この関を何度も越えて通う道いつかの種が花咲く日まで
17
時はいま あめが下しる神無月
高天
(
たかま
)
のなでしこ凛として咲く
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