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知らずうち声高くして独り言 語らいたれば ひとりではなし
12
図書館に無断で自著を置くごとく 「投稿する」のアイコンを押す
17
ニャンプロは ねこのうんどう あそびだよ はげしくみえても たいていあそび
20
ぼくたちは重りを二つ持たされた愛することと愛されること
10
明月や
団扇
(
うちわ
)
片手に手酌酒
霰
(
あられ
)
豆腐に
蛸
(
たこ
)
のぶつ切り
22
幼き日友の家にて出されしは砂糖水なり夏の暑きに
24
きみを待つこの切なさが恋なのか もいちど鳴らすナースコールや
10
さりげない人の気遣い思いつつ朝の目覚めの茶の香優しき
28
歯医者さん 美容室行く前 整える キレイになるため 行くのに不思議
13
ひたむきに生きるあなたにとおり雨 濡れたまんまでいさせないから
17
カフェインとウヰスキーと想ひ出が ナイトメアへと澱みて沈む
18
昼休み机でパック握りしめ 我反逆の牛乳を吐く
7
朝化粧 寝起きまじりに 欠伸漏れ 悪態もなき 独り暮るる日
5
君が為 奔走の日々 手にしもの 今はがらくた 積もる雪かな
6
ブルーベリー朝の暑さでもたれ合う「甘い実になろう」ささやきあって
36
襲い来る巨大な熊を飛び越えて白馬は森の深きへ去りぬ
17
輝きに倦怠感がごった煮の夏の海辺はセピアが似合う
18
カタバミの黄色い花へ汗落ちて花火となりぬ猛暑の真昼
20
布施の身へ茎に葉が満ち花開き知恵の種抱く草は仏心
13
日焼けした両手の甲にひと日瀬へ立ち身を濯ぐ鮎釣り思う
14
遺伝子を継ぎ花開き種こぼす無垢な姿は模範となりぬ
13
室外機回すひと日にベランダの凪消え揺れて満ちる草花
18
コツココンギュパッと引いて竿しなり夢中になれる鮎釣り恋す
12
画素数の低きガラケー向日葵を撮った瞬間新たなセピア
13
天離
(
あまざか
)
る
鄙
(
ひな
)
を立たばやさのつ鳥あとに残せる巣は荒るるまま
7
木漏れ日は予約して行く午後三時病院内のとこやの名前
8
来世を 望みし世の 人々も 似た身似た業 巡り行くのみ
6
ひたひたと 音無く近づく老いへの不安
亡母
(
はは
)
の姿に 我が身を重ね
21
風呂あがり 濡れ髪の
夫
(
つま
)
と 共に食む 亡き
犬
(
こ
)
にも供へり バニラアイス
24
澄ます身にそそぐ蒼さとなつのこえ うなじの風をみおくるおとめ
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